りゃんさん のコメント
このコメントは以下の記事についています
14日モスクワでの日ロ外相会談後のラブロフ外相の記者会見。冒頭発言(要旨)】
▼日ロ両国首脳による日ソ共同宣言に基づく交渉加速化の合意に応じた議論を行った。
▼日本側の要請で共同記者会見は行わなくなった。河野外相は、のちほど自分で公表するだろうが、その前に、こちらから会談内容についていくつか話しておく。
▼両首脳による完全なる両国関係正常化を目指すという政治意志に基づき交渉を活発化させた。
▼日ソ共同宣言に基づき交渉を進めるにあたっては、会談では、第二次世界大戦の結果、主権とともに南クリル諸島がロシアの領土になったと完全に認めるよう求めた。これがロシアの基本的立場であり、この点で最初の一歩を踏み出さない限りは、ほかの問題を前進させるのは難しい。
▼日本側は島の主権について問題にしているが、それは話し合わなかった。ロシアの領土だからだ。
▼日本政府は、これらの島々
ラブロフはまったく非論理的だ。「第二次世界大戦の結果」が、日本とロシア(ソ連)とのあいだで確定していないから、現在、平和条約を結ぼうと日ロ間で交渉をしているのであり、もしも「第二次世界大戦の結果」が確定しているのなら、いまやっているのは一体何なのかということになる。
いままで何度も同様なことを書いたとおもうが、サンフランシスコ講和条約で日本が北方四島を放棄していても、それはその土地がアメリカのものになったわけではなく、その土地をアメリカが勝手にソ連(ロシア)に与えることにはなんの法的根拠もない。そしてソ連(ロシア)はサンフランシスコ講和条約の当事国ではないのだから、日本はソ連(ロシア)に対しては、その土地を放棄していないのである。
ソ連(ロシア)は「ナクバ」に比すべき虐殺と占拠によって住民を追い出し、不法に占拠したのだ。
さらに「領土不拡大」という第2次大戦の戦後処理の大原則がある。日本共産党は堂々と主張している。
【これは米英ソ自身が公約した「領土不拡大」という第2次大戦の戦後処理の大原則に反する行為であり、日本政府はそれを正すという大義を明確にする必要があります。】
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik09/2010-01-27/20100127faq12_01_0.html
日本にこれを適用しないのは、人種差別ではないのか。
いまの日本の高齢者世代で反体制がかったヒトビトは、本当にダメだとおもう。反体制がダメなのではなく、そこに反米以外の論理がなく、論理だけでなく倫理すらない。他国民の悲劇には、米国が絡んでいたらおおげさに騒ぐくせに、自国民の悲劇にはうすら笑いをうかべながら、「未来志向」で見なかったことにしましょうなどというバカなのである。沖縄だって、どうせ米国の戦略絡みでなければ、放置して知らぬふりだろう。
この世代には未来はないが、われわれは道連れにはされたくない。
なお、わたしは実際の交渉で妥協するなと言っているわけではない。理屈の上では原則をつらぬけ、理屈を言われたら、理屈を言い返せと言っているのだ。
Post