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changeさん のコメント

>>4
面倒なので、反論してこなかったのですが、「アサド政権が健在しているシリア領土に云々」を見て、実態認識に大きな差異があり、シリア問題を振り返ってみます。

①大統領に就任する前のアサドは「腐敗との戦い」を標榜していたが、大統領になると独裁的な面を見せ始め、シリア市民の困窮に対し、自らの権力を守る政治に固執した。
②この時、チュニジアに始まった「アラブの春」に乗じて一部市民(若者主体)が立ち上がり、政府抗議運動に向かわせたが、アサドは処罰、殺害した。
③この騒動によって反体制派組織の拡大が進み、一部地域をコントロールし、シリアが二分割された。そこにイスラム過激派(IS)が入り込みシリア国内事情を悪化させた。
④IS掃討するため多国籍軍(米軍だけではない)やロシアが介入空爆を開始する。
⑤ISが掃討されてくると、アサド政権とその支持勢力が反体制派やクルドに対する武力行為、暴力行為がひどくなっていった。
⑥アサド大統領は否定しているが、ヒューマンウォッチ国際的NGOは化学兵器を使用したと報告している。
⑦反体制派の一部は、殺人、拷問、強制失踪などの犯罪を犯している。
⑧紛争前2200万人いた人口が約半分の1100万人になっている。50万人が殺され、何百万人もの人が住む場所を失った。
⑨難民は、トルコ350万人、レバノン100万人、ヨルダン67万人、イラク24万人、エジプト13万人、また欧州にピーク時は150万人が押し寄せた。米国は、5年間に18,000人受け入れている。

この経過を見れば、アサド政権に国民に寄り添う政治が欠けていたこと、あなたの言う国連が、米国を主体とする多国籍軍とロシアに分かれ、政府軍と反政府軍をバックアップしたことが大きな間違いである。多国籍軍にまとまり切れない米国とロシアの問題は、どちらがいいとか悪いとかは言えない。
アサド政権に当事者能力がなく苦難の道に突入したといえる。いい悪いは別にして、中国のように一国で処理できないと国際社会によって無残な姿になる好例でしょう。
No.6
71ヶ月前
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孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。