りゃんさん のコメント
このコメントは以下の記事についています
日本画家の堀文子(ほり・ふみこ)さんが、5日午前0時56分、心不全のため神奈川県平塚市の病院で死去した。100歳。
私は『21世紀の戦争と平和』で堀さんに関し次の記述をしました。
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堀文子さんという一九一八年生まれの画家がいます。自然の中にある命や花鳥を作品のモチーフとし、「花の画家」と呼ばれています。私はこの画家が好きで、知人が手術で入院したときに『文子画文集 命といふもの』(小学館、二〇〇七年)を贈り、大変に喜ばれたことを思い出します。
二〇一五年一〇月一一日、NHKで「堀文子『シリーズ、私の戦後 70 年・今、あの日々を思う』」が放映されました。
番組の序盤では「どんな雑草でも、自分の力で死ぬまで生きている。それを見ることが、今の私の刺激です。自然は誰の力も借りず、自分の出番を間
つい最近のBBCのレポートを紹介しておきます。
http://ur0.link/Qbik
少々長いレポートで、内容を正確に掴もうとするとやや面倒なのですが、
読む価値はあります。写真だけでも見る価値はあります。
レポートの結論を本文からの引用によって要約すると、
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少なくとも106件の報告された攻撃のうち51件が空爆によるものだという可能性が出ている。BBCは、空からの攻撃は全てシリア政府軍が行ったとみている。
「アサド政権だけが空からの化学兵器投下を行える」とシュナイダー氏は説明する。
「化学兵器は、シリア政府が地元住民に対し、その土地にいられると不都合だという強いメッセージを送りたいときに使われた」と指摘した。
「シリア政府にとって化学兵器は、住民に恐怖を与える究極の罰というだけでなく、長引く紛争で軍事力が衰えたときに使える安くて便利な武器だ」
「化学兵器ほど人を怖がらせるものはない。化学兵器が使われると、住民は必ずその地域から逃げ出し、多くの場合は戻ってこない」
数年間にわたり戦闘が続いたアレッポにも、こうした戦略が使われたようだ。
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孫崎さんは、いつか(わたしの記憶が正しければ)、
「優勢にたっているアサド政権側が、化学兵器を使う動機がない。
ゆえに化学兵器使用は、反政府組織側(あるいは米軍側)による偽旗だ」
というロジックを用いていたとおもいます。しかし、アサドが優勢であっても、
化学兵器を使う動機はありえるし、優勢だから使わないとはいえないことを
この結論のロジックは示唆しているとおもいます。そうであれば、
「優勢である側が化学兵器を使うはずはない」というような思い込みを排して、
証拠事実が示唆するところを受け入れるべきでしょう。
このレポートの結論をおもいつけるひとは、人間の残忍さ、汚さについて、一定の
教養を持っているのだとおもいます。草花を見つめて生きていては、
そういう教養は持てないでしょう。
堀文子さんは、そのひととしての人生をまっとうしたのであり、
それは立派なことだと素直におもいます。
しかし堀文子さんでもないひとが、堀文子さんのイデオロギーのマネをしても、
ただの無教養にみえます。
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