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りゃんさん のコメント

大塩の乱は幕末近くの大事件なので、高校の日本史でも結構詳しくやった記憶がある。そのとき感じたのは、裏切り者の出現などずさんな計画、さらにはなによりも肝心な民衆に多数の死者を含む大きな被害を与えたという点で、仮に彼の方向性を正しいと考えたとしても、結果から見てこういう決起をあんまり美化して賞賛するべきではないということであった。

>>今日の日本人から最も遠い人でないか。「身の死するを恨まずして、心の死するを恨む」

などといわれればドキリとするが、思想は思想としてその毒を感じつつ、自分などは簡単に死ぬことなくできることをやっていくしかないだろうとおもう。

三島由紀夫のはなしも孫崎さんの引用に少し出ているが、1925年生まれだから、自決がなくても現在存命とは限らない。しかし、ソ連崩壊から21世紀ころにかけてはたぶん存命で、鋭い言論活動をしたであろうとおもうのに残念だ。
No.3
69ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
1:骨子・大塩の乱は紛れのなく、挫折の一例である。 ・私自身の思い出の中に、今三島(由紀夫)と最後にかわした会話が甦ってくる。もしも西洋人が日本精神の本質を理解したいならば、日本人の持つ勇健精悍なたけだけしい英雄の典型として大塩平八郎を研究したらよい。日本精神とは王朝女官の日記や優雅な歌と歌とをかわすならわし、あるいは儀式的なお茶会などだけで代表されるべきものではない。 2:紹介:アイヴァン・モリス著『高貴なる敗北 日本史の悲劇の英雄たち』からの引用。 ・一八三七年大飢饉による民衆の窮状を目の前にしつつ、無為無策のままの幕府に抗議して、大阪の儒学者大塩平八郎中斎は「救民」を旗識のもとに兵を挙げた。ところがその挙兵は完敗した。大阪町奉行与力として立派な業績をあげていたこの指導者、そして同志たちは、同じ町奉行の捜索によって、ことごとく逮捕され極刑に処された。 ・戦後の日本は
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。