1:骨子・大塩の乱は紛れのなく、挫折の一例である。
・私自身の思い出の中に、今三島(由紀夫)と最後にかわした会話が甦ってくる。もしも西洋人が日本精神の本質を理解したいならば、日本人の持つ勇健精悍なたけだけしい英雄の典型として大塩平八郎を研究したらよい。日本精神とは王朝女官の日記や優雅な歌と歌とをかわすならわし、あるいは儀式的なお茶会などだけで代表されるべきものではない。
2:紹介:アイヴァン・モリス著『高貴なる敗北 日本史の悲劇の英雄たち』からの引用。
・一八三七年大飢饉による民衆の窮状を目の前にしつつ、無為無策のままの幕府に抗議して、大阪の儒学者大塩平八郎中斎は「救民」を旗識のもとに兵を挙げた。ところがその挙兵は完敗した。大阪町奉行与力として立派な業績をあげていたこの指導者、そして同志たちは、同じ町奉行の捜索によって、ことごとく逮捕され極刑に処された。
・戦後の日本は
コメント
コメントを書く「義」と「愛」を貫いた陽明学の書物としては、佐藤一斎の「言志四録」はひも解いているが、大塩中斎の「洗心箚記」は部分的な話は聞いている程度であった。
儒学は,「忠と孝」を重んじるが,朝廷への「忠」を念頭において、主君たる幕府に諫言を行った。徳川家康公も「仁政の基は寄る辺もない鰥寡孤児などに尤も憐れみを加えることだ」といっている。
又、漢高祖、明太祖が民を弔い君を誅し、天誅を執行したその誠以外の何物でもないといっている。
何がこの国をおかしくしてしまったか.。一番大きな問題は、教育の問題ではないか。米国と欧州では全く異なる思想が支配しており、日本はどちらかというと、欧州に近かった。教育現場で、個人の権利が義務をないがしろにしたため、物欲に上から下までまみれ、宗教色なき国民の間に、人間同士の助け合い、すなわち慈愛の精神がほとんど欠落している。この問題は、保守も野党も同じジレンマに置かれている。
私はコミュニストではありません。でも、勿論、カールマルクスは偉大な哲学者として尊敬しています。加えて、ニーチェ、ハイデガー、サルトルもマルクスに並ぶ偉大な哲学者として受け入れるものなんです。
正直に言って、私は上記の通りイデオロギー的には実に曖昧な人間です。その曖昧な立場から思うのですが、日本史上で重要な系譜は次の通りになります。
大塩平八郎
2.26事件の青年将校
三島由紀夫
大塩の乱は1837年に起こされた。幕府の怠慢があって、その乱は30年後の大政奉還に繋がっている。
2・26事件は1936年に起こった。体制の怠慢があって、その五年後のパールハーバーへの奇襲に繋がった。
三島由紀夫が決起したのは1970年。彼は飢餓に怒ったのではないのです。日本人の星条旗信奉だったのです。日本人の精神の腐敗に彼は怒ったのです。安倍体制になってその腐敗が手の施しようが無い状態になっているのは誰でもが認めるところですよね。今まさに日本は危機に直面していると言えましょう。
その危機とは、日本人がこぞって1970年の三島由紀夫の憂国の乱を評価しないと、中国への奇襲を引き起こし、日本のTHE ENDに繋がるということなんです。
ツイッター凍結され孫崎先生のツイート読めなくなりました。アメブロで経緯かいてます。今日はアメブロのアクセス0にされています。このような人権侵害が許されるものなんでしょうか?。https://ameblo.jp/4649-ixxc