• このエントリーをはてなブックマークに追加

フレデイ タンさん のコメント

私のビジネスパートナーの一人が中国上海出身の趙さんだ。彼は天安門事件の頃、日本の企業でエンジニアをしていた。言っておくが、彼は中国の国家資本主義に異を唱える新自由主義の人物です。彼が「フレデイーさん、正直に言って、香港より日本の方が中国に近いと感じます。看板には漢字が多く見られ、小説や新聞に書かれている漢字熟語の語彙数は実に多い。中国人の僕にも何が書かれているか分かります。ただ、不思議なのは日本人が漢字を色紙に書いたりして個人個人の思いをその漢字に込めることです」と言ったのだ。確かにそう言えばそうだ。同じ傾向がハングルの韓国人にもあるのにびっくりした。

韓国人は独立後間もなく表記をハングルに全面的に乗り換えた。独立心が嵩じて漢字を捨てたのでしょう。しかし、彼らは名刺なんかに漢字を使っていて漢字から解放されていない。一方、韓国と同じように漢字使用国だったベトナムはかなり前からアルファベットに代えている。現代ベトナムは漢字から完全に開放されているように見える。そして韓国にあるように表現上の不都合も無さそうだ。中国語もベトナム語もチベット語族に属するから、中国語もアルファベット化は可能なんじゃないだろうか、とも思われる。日本語の表記は漢字無しではあり得ない。韓国はいずれ漢字を採用するのではないだろうか。であっても、中国は中国文明の象徴として捨てる訳にはいかないでしょう。

続く
No.2
69ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
年号、「令和」、出典は万葉集。「令和」の出典は「万葉集」巻五の「梅花(うめのはな)の歌三十二首并(あわ)せて序(じょ)」。「初春の令月(れいげつ)にして、気淑(よ)く風和(やわら)ぎ、梅は鏡前の粉(こ)を披(ひら)き、蘭は珮後(はいご)の香(こう)を薫(かお)らす」から引用   貧窮問答歌   (甲)風雑 ( まじ ) り 雨降る夜 ( よ ) の 雨雑り 雪降る夜は   すべもなく 寒くしあれば 堅塩を 取りつづしろひ   糟湯酒 ( かすゆさけ )  うち啜 ( すす ) ろひて 咳 ( しはぶ ) かひ 鼻びしびしに   しかとあらぬ 髭掻き撫でて 吾 ( あれ ) をおきて 人はあらじと   誇ろへど 寒くしあれば 麻衾 ( あさふすま )  引き被 ( かがふ ) り   布肩衣 ( ぬのかたきぬ )  ありのことごと 着襲 ( そ ) へども 寒き夜すらを   我よりも 貧しき人の 父母は 飢ゑ寒からむ   妻子 (
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。