年号、「令和」、出典は万葉集。「令和」の出典は「万葉集」巻五の「梅花(うめのはな)の歌三十二首并(あわ)せて序(じょ)」。「初春の令月(れいげつ)にして、気淑(よ)く風和(やわら)ぎ、梅は鏡前の粉(こ)を披(ひら)き、蘭は珮後(はいご)の香(こう)を薫(かお)らす」から引用

 

貧窮問答歌

 (甲)風雑(まじ)り 雨降る夜()の 雨雑り 雪降る夜は

  すべもなく 寒くしあれば 堅塩を 取りつづしろひ

  糟湯酒(かすゆさけ) うち啜(すす)ろひて 咳(しはぶ)かひ 鼻びしびしに

  しかとあらぬ 髭掻き撫でて 吾(あれ)をおきて 人はあらじと

  誇ろへど 寒くしあれば 麻衾(あさふすま) 引き被(かがふ)

  布肩衣(ぬのかたきぬ) ありのことごと 着襲()へども 寒き夜すらを

  我よりも 貧しき人の 父母は 飢ゑ寒からむ

  妻子(