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changeさん のコメント

イノベーションによる経済拡大主義を2回にわたって、孫崎さんは取り上げている.総量の拡大でなく、経常収支面からとらえた学説もあり、日本を対象にした学説としては、納得性がある。

米国の経済学者キンドルバーガーらの唱える国際収支発展段階説で一国の経済を人生のように6つの段階に分けたものがある。
日本のように、「成熟した債権国」は5段階目に位置する。競争力がピークを過ぎ、貿易収支は悪化するが,過去のたくわえ投資の収益で経常黒字を維持できるというものである。日本の経常黒字の大半は投資収益であり、是正するには、米国工場の閉鎖とか米国債券の売却をしなければならず、米国に不利益になり、米国は簡単に日本に黒字を減らすことを実行させられない。
具体的収益は、
海外子会社直接投資 10兆308億円、外国債券の利子直接投資9兆8529億円であり、貿易黒字は1兆1877億円にすぎない。
海外直接投資は185億円で北米、アジアで10年間2倍になっている。海外証券投資は473億円である。

問題は、6段階目に入る準備をしなければならないことであり、競争力ある商品の開発は避けて通れないし、海外から人材を確保していく努力も欠かせない。20兆円におよぶ巨大な収益が赤字にならないうちに求められるものでしょう。
No.1
67ヶ月前
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  デビット・サンガーは1960年生まれ。ニューヨーク・タイムズ社記者。サンガーは米国人記者にとって最大の栄誉である’ピュリッツァー賞を二度受賞。1992から 94 年、支局長として東京に滞在した。 1995 年日米自動車交渉における CIA の盗聴をスクープした。 彼は、前掲論評で日本が何故競争力を失ったかを分析している。 彼は東京支局長当時を振り返って、「意気消沈した米国人やヨーロッパ人向けに、日本現象を解説した本も出た。『ジャパン・アズ・ナンバーワン』、『日本/権力構造の謎』『日米逆転―成功と衰退の軌跡』。どの本も、日本はこのままではおそらく2010年前後には、世界のトップの経済大国たる米国の地位を脅かすことになるだろう、と書いていた」と述懐する。しかしこれら予言は的中せず、日本は停滞の道を進む。 サンガーは「何故日本が停滞の道を歩んだのか」を考察する。 当時サンガーが通産省を
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。