りゃんさん のコメント
このコメントは以下の記事についています
エドウィン・ライシャワーは一九一〇年生まれ。ハーバード大学教授。一九六一年に駐日アメリカ大使。
・当時の日本で、国主義的かつ権威主義的な反動の裏には、数世紀に形成された日本人の特質があった。ナショナリズムは常にくすぶり続け、煽りたてずとも燃え上がったし、武家政治の下にあった日本人は、軍国主義者の主導権主張を唯々とうけいれた。
・幾世紀もの間の権威政治におとなしく服していたせいで、日本人は、再び権威主義を押し付けられてもほとんど無関心であった。
・事実、彼らの多くは、せっかく手に入れた知的・政治的自由にぎこちなさを感じて、むしろもう一度天下り権威のもとで感情的な安住を得たい、とさえ考えていたのであった。封建時代から引き続き残っていた、このような根強い性質が影響したのでなければ、一九三〇年代のあの反動は起こり得べくもなかったろう。
・日本が選んだのは、かつて西洋のいくつかの
こんにちは。
日本人は「アメリカ人の性格と中国に対する並々ならぬ野心と、日本人に対する人種偏見に気づかなかった」との視点のご指摘ありがとうございます。この視点は、たびたび言われることですが、やはり何度でも思い返す必要のある大変重要な視点だとおもいます。
これに関連して、申し上げたいのは(勿論ご存じでしょうが)、中国(のちの中華民国までふくめた)自身も昔から米国との結びつきが非常に強い点です。
たとえば清華大学の設立には米国が深く関与していますし(もともと米国留学の予備校だった)、現在でも米国の要人が多数、顧問として関与しています。習近平もいちおうその卒業生で学位も得ていますね。
宋美齢と米国の関係は有名ですが、中国の偉人といってよく日中戦争でも中国側の戦略論を説いた胡適は、コロンビア大学のデューイのもとで学んでいますし、普通人レベルまで含めれば、こんな例は無数にあるでしょう。
日清戦争の後、ほんのしばらくのあいだは、魯迅に代表されるように、一級の(将来の)知識人が日本にきたこともあったわけですが、その後は欧米、とくに米ですね。
一部の日本の論者は、日本は米国の影響から離脱して良い日中関係を築こうというようなことを言います。
その表面的な文意に反対するわけではありませんが、中国自身が深く米国に絡んでいる。現在の米中貿易摩擦もその視点から見ることも必要でしょう(あまりそういう議論はみかけませんが)。
なんにせよ、米中関係は重層的であり、日中関係の裏には米国が日中双方に絡んでいる。表面的にみているだけでは必ず間違えるとおもい、自分自身への禁めとしています。
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