• このエントリーをはてなブックマークに追加

りゃんさん のコメント

高村光太郎を出すなら、こっちも出しとかないととおもいます。

12月8日

記憶せよ、12月8日。
この日世界の歴史改まる。

アングロサクソンの主権、
この日東亜の陸と海とに否定さる。
否定するものは彼らのジャパン、
眇(びょう)たる東海の国にして
また神の国たる日本なり。

(以下略)


もうひとつ、

鮮明な冬

黒船以来の総決算の時が来た 民族の育ちが それを可能にした

長い間こづきまわされながら なめられながら しぼられながら

仮装舞踏会まであえてしながら 彼らに学び得るかぎりを学び

彼らの力を隅から隅まで測量し 彼らのえげつなさを満喫したのだ

(以下略)


専門的にはいろいろ議論があるのかもしれませんが、わたしのもつ印象は、
高村光太郎は、詩はものすごく上手ですが、思想的には、「時代の子」でした。
戦争がはじまれば戦争の意義を考え、戦争が終われば反省する。意義も反省も、
どこかから拾ってきたものです。つまり、ふつうの日本人です。

いま彼が存命なら、どういう詩を書くか。複雑すぎて、政治や国際関係がかかわる方面の詩は
書かないかもしれません。

それによく読むと、今回孫崎さん掲載の詩も、取りようによっては単純に戦後を
よしとはしていないようにも読めますね。
No.5
60ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
『智恵子抄』より、「報告( 智恵子 に)」     日本はすつかり変りました。 あなたの身ぶるひする程いやがつてゐた   あの傍若無人のがさつな階級が   とにかく存在しないことになりました。 すつかり変つたといつても、 それは他力による変革で (日本の再教育と人はいひます。)   内からの爆発であなたのやうに、 あんないきいきした新しい世界を 命にかけてしんから望んだ   さういふ自力で得たのでないことが   あなたの前では恥しい。 あなたこそまことの自由を求めました。   求められない鉄の囲かこひの中にゐて、 あなたがあんなに求めたものは、   結局あなたを此世の意識の外に逐おひ、 あなたの頭をこはしました。 あなたの苦しみを今こそ思ふ。   日本の形は変りましたが、 あの苦しみを持たないわれわれの変革を   あなたに
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。