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フレデイ タンさん のコメント

ジョン・ダワー氏の分析は非の打ちどころがありません。じゃーどうすればよい?答えは非常に難しいのです。

日本の過去に於いて民衆が立ち上がって政治に異議申し立てたものの例はあまり多くありません。北陸で猛威を振るった一向宗の一揆と島原のキリシタンくらいですか。農工商は刀に従順でした。維新だって幕府が藩閥に代わったくらいで、庶民は政治的にはやはり従順でした。太平洋戦争でひどい敗戦を蒙ったが、庶民は占領軍を文句なく受け入れ、ひれ伏しているのです。最近起こったイラク戦争後のイラク国民とは大違いです。

官僚制民主主義だろうが、天皇制民主主義だろうが、矛盾撞着しているが、日本人の平均には何ら違和感はないのです。維新後、岩倉具視が廃仏稀釈を断行したが、二年くらいでぽしゃってしまっているのです。曖昧で矛盾に満ちて居る状況こそが日本人の政治では無いでしょうか。

今、日本人にとって大事なのは、米国に戦争させないこと、それが出来ないなら、その戦争に巻き込まれないこと、このことをあらゆる資源を使って推進することではないでしょうか。
No.1
67ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
ジョン ダワーは、米国の歴史学者。マサチューセッツ工科大教授。米国における日本占領研究の第一人者。『敗北を抱きしめて』は、終戦直後の日本にスポットを当てる。この作品はピュリツァー賞、更に全米図書賞を受賞した。如何に高い評価を得たかが判る。。 ・勝者達は、言葉、文化面で、敗者の社会に入れず、既存の統治機構を通して「間接的」に統治する他に選択の余地がなかった。マッカーサー元帥による「政府の上の政府」は命令の実行を日本の官僚機構に依存。そのため二重の官僚機構。 ・(占領軍の)アメリカ人が去った後には日本の官僚組織が存続したが、それは戦争中よりも強力にさえなっていた。 ・占領について「米国人達は“非軍事化及び民主化”という、樹木の根と枝の関係に似た改革プログラムを日本に押しつけた。それは独善的で、全く空想的な、あらゆる意味で傲慢な理想主義の、めったにない実例というべきものであった。
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。