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フレデイ タンさん のコメント

中国本土の民衆にとって香港は自由(悪く言えば、自堕落、奔放の人生が許される)の場所として憧憬の的です。

歴史を振り返ると、香港の自由奔放な住民をてこにして本土の政府を籠絡してきたのが阿片戦争前後からの英米の政策なんですよ。今でも、香港では反中運動家への支援が米国に本部を持つ諸々のNGOによって活発に行われているのです。

自由、私はこの言葉を自堕落と読み替えているのですが、実は私も大好きだし、人間はだれしも規制より自由、自堕落を好むのですよ。

米国の世界征服の為の戦略にはこの自由自堕落の水平展開が有効な手段として位置付けられています。特に中国、イランみたいな国に対してこのような自由工作が活発に進められて居るのです。リベラル朝日新聞もその戦略に従って毎日あれこれや熱心に書いています。しかし、若し、蒋介石政権みたいなもの(こんなものしか出来ない筈)が中国に出来たらどうなるんだろう。私は、中国は一挙に清時代に戻る、と思うのです。

陳舜臣は「阿片戦争」という小説を書きました。福建省出身の連維材という大実業家を主人公に立てて大英帝国を清国政府にぶつけて清国政府を倒させ中国民衆による政府樹立を夢見させ、小説では彼に英海軍を挑発させ、大阿片戦争を演出させるのです。ポイントは香港には連維材的な小者がうようよいるということです。

繰り返しますが、連維材もどきの動きが功を奏して米国型の政治が中国に生まれれば、カオスになるしかないと私は思います。考えても見て下さい。米国の政治は民衆の利益を無視出来るのです。何故なら、そこには民族が無いからです。黒人、ラチノ、プアホワイトをスラムに追い込んで済むんです。米国には福祉という概念すらないじゃないですか。中国には民族があるのです。スラムに追い込むわけには絶対にいかない。

米国人は無知だからノーテンキで済むが、隣国に住む日本人はそのことを知る必要があると思います。島国にいてこじんまりして、米国におべんちゃら言って、しっかり米国市場にしゃぶりつくすことで生きているから、中国のことを知らないで中国についてあれやこれやと言うのは如何なものかと思うのです。
No.1
67ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
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孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。