changeさん のコメント
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『日米開戦の正体 ( 上 ) なぜ真珠湾攻撃という道を歩んだのか』は 2015/5/12 出版。今回文庫化に。この本については、アマゾンに様々な感想が書かれているが、その一つ。
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前著「戦後史の正体」において「日本の戦後史を貫くのは対米従属である」と喝破した孫崎氏が、今度は「過去最大の愚策」である真珠湾攻撃に至る経緯を著した。本書の特徴は、日米開戦の原因をその 36 年前の日露戦争にまで遡って探っていることである。孫崎氏は当時の政治家、軍人、外交官などが遺した日記、回想記、資料を紹介して、彼らに歴史を語らせようと試みる。
ロシアとの戦争に勝利した日本は、アメリカの仲介でポーツマス条約を結んで講和した。樺太と遼東半島と満州鉄道の経営権を入手したが、日本は満州全土の利権を手に入れたと思い込み、軍事力を背景に満州支配に乗り出す。第一次世
確かにこの結論に至る前の歴史的事実「ロシアとの戦争に勝利した」という錯覚がすべての行動を間違った方向に導いていったとみるのが正しいのでしょう。
現在の日本は、米国との同盟関係だけでなく、多くの国と友好関係があり、孤立化の道をとっていない。素晴らしい政治判断が取られているとみなすべきでしょう。
現在の2分化された政治体制の中で、孤立化の道を選択した国が、対立から紛争へ、紛争から戦争へと進み、疲弊化した国が多い。発端が何であれ、結果的に戦後の日本と比較できない大きな国家分断だけでなく、多くの難民を生み出したアサド政権とロシアの責任は極めて大きい。ロシアは日本人のシベリア抑留捕虜に対して非情な行動をとってきたが、現在社会でもその残忍性は改まっていない。
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