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りゃんさん のコメント

大使が自己の職業的経験・知識・良心をかけて、事実の精密な分析に基づいた上での相手国首脳についての、ときには辛辣におよぶ自己の意見を本国に伝えるのは、大使の本来業務であり、なんらおかしなことではありません。言わずもがなですが、辛辣であれば良いと言っているのではなく、自国に益すると私心なく信じた上で、いわば職業として、ときには辛辣なことをいうことが業務なわけです。

中国や米国の駐日大使も、安倍政権内の人物についてときには辛辣におよぶ意見を本国に伝えているに違いないし、わたしとしては、日本の駐米・駐中大使も米国や中国の首脳に対して同様であることを願っています。

このできごとでキモとして考えなければならないのは、こういうメールが外部にもれたということだとおもいます。

また、結果的にトランプがダロックにダメ出しした以上、ダロックは駐米大使の続行はできず、辞任は仕方のないことだとおもうし、ジョンソンが「大使を支持するともいわず、トランプ非難も行わなかった」のも、かしこい態度だとおもいます。しかし、こういうことが起こると、みずからの思惑にしたがって利用しようとするひとびとは、英国にも多数いるのでしょうね。
No.8
65ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
A-1  事実関係「トランプ氏を「無能」と報告の英大使辞任」(産経新聞) トランプ米大統領を「無能」などと批判したダロック駐米英国大使のメールなどが流出した問題で、ダロック氏が大使を辞任した。英メディアが10日、一斉に報じた。メイ英首相も10日、下院演説でダロック氏の辞任を明らかにした。 (注:大使の報告電 「今後、より正常な状態に近づいたり、機能不全や予見不可能性、外交下手、無能さが改善されたりするとは考えられない」などと報告していた。 流出の問題をめぐっては、トランプ氏がメイ首相を批判する事態に発展しており、ダロック氏が責任を取ったとみられる。(英語:「“ We don’t really believe this Administration is going to become substantially more normal; less dysfunctional; less unpr
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。