りゃんさん のコメント
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参議院選挙がとうとう明後日になった。
自民党の候補者の演説を見ると、 「いかに民主党政権が悪かったか。この悪夢を再び繰り返すのか」と述べている。
しかし、今次選挙ではそんなことは、まったく関係がない。
どう転んでも、この選挙で野党政権ができる可能背は100%ない。従って、「いかに民主党政権が悪かったか。この悪夢を再び繰り返すのか」という発言は争点各紙以外の何物でもない。
では、今次参議院選の最大意義は何か。
自民・公明・維新が三分の二の勢力を確保し、改憲に向かう体制を作るか否かである。
安倍首相が改憲で狙っているのは九条の改憲である。
安倍首相は自衛隊員に誇りを持ってもらうためと述べているが、その必要はない。
日本国民の自衛隊を見る目は東日本大震災で大きく変わった。当時、東電の原発を冷却しなければ、原発の大爆発が起こり、東京すら住めなくなる危険があった。大量の放射線が放出され
原則論でいえば、ホルムズ海峡を通過する日本国民(船の乗員など)や自国の財産を自衛するのは理論的に現行憲法の枠内で可能だし、そもそも自ら守るのが当然だと思っている。
この点は、これが参考になる。
https://business.nikkei.com/atcl/seminar/19/00023/071200077/
万一、イランが、無害に航行している日本国民や日本人の財産を故意に攻撃してくるようなことがあれば、自衛権を発動して反撃するのは合法である。しかしイラン政府として攻撃してくる可能性は低い。逆に日本からイランと敵対する理由は、まったくないし、まして戦争する理由はない。核合意を破ったのは米国のほうである。とはいえ、米国に安全保障の大部分を委ねている以上は、米国の意向に真っ向からはさからいにくい。
結局平凡な結論として、日本はイランとの戦争はハッキリ拒否すべきだし、一方有志連合による警備行動にはイランと折衝しつつも参加を模索すべきだ。なんともスッキリしないとみる向きもあろうが、それが日本の立ち位置なのだから、受け入れるしかない。この現実を受け入れないのが自己満足な空中戦だ。
そして今は海上警備にしぼって、外交努力と現行法の枠内でなにが実際にできるかを議論すべきだろう。自分は9条改憲賛成派だが(ただし2項削除論)、賛成派も反対派も、いよいよ事態が切迫してきたいまは、この問題での9条議論を棚上げにすべきだ。9条をからめると議論が紛糾するだけだからだ。
実際の努力としては、たとえば、イランは有志連合に日本が参加しないように要請したと伝えられているが、ならば、イランはホルムズ海峡を通過する日本国民や日本人の財産のために、どういう実効ある措置をとってくれるのか、イランに問いただすべきだろう。なんならそれをテーマにイランと条約を結んでもいい。
また、米国には有志連合は警備のためであり、イランとの戦争に転化させないことの確約をとり、それが得られなければ、単独で警備することも考えるべきだ。自衛隊員はさぞ恐怖感にかられるだろうけども。
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