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りゃんさん のコメント

日本人の多くが、先祖をたどれば、先祖のなかの少なくともひとりはどこかで朝鮮半島にいきつくだろう。しかし、その朝鮮半島のヒトビトは、現在の韓国人とは、人種(※)も文化も言語も異なる。学校で習う知識をもとに普通に考えて、こういう認識を持っている日本人は多いのではないか。だからといって、現在の韓国という国とのゆかりを感じている日本人はあまり多くはあるまい。あるとしても、タンザニアとのゆかり程度ではないか。タンザニアは人類発祥の地だという。

上皇はこの「ゆかり」発言以外にも、譲位前の2017年には私的旅行で高麗神社を訪れている。そこには日韓友好という明確なメッセージがみえる。皇室らしい気の使い方だとおもう。しかし、2017年段階と比べても、韓国もかわった。この段階では上皇も沈黙するしかないのではないか。

「日本の古代史の研究には、中国・韓国の学者との協力は不可欠である」という孫崎さんの主張は、どうだろうか。好太王碑の碑文改竄説は、韓国人学者のイデオロギー的な主張であったし、最近では前方後円墳問題がある。

知らない人のために簡単にいうと、韓国で前方後円墳が見つかるというものだ。しかも、日本のものよりも古いものはなく、さらに副葬品のなかに、半島ではとれないヒスイが見つかったという。それ以上は興味があれば調べてほしい。ほんとかどうか知らないが、韓国人は埋め戻したというウワサすらある。

中国はともかく、韓国人学者(もちろん人によるとはいえ)と古代史の研究をするのは、同時に厄介な問題をしょいこむことにもなりかねないのだ。


※ 「人種」は斉一的な集団を思い浮かべやすいし、「民族」は多義的なことばで、この場合も文脈的に「民族」でかまわないが、ここで「民族」というと発狂するような人もいることも想像して、あえて「人種」という。
No.6
62ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
上皇陛下は 平成一三年「お誕生日に際し」てのお言葉において、次のような発言をされている。 〈 韓国から移住した人々や,招へいされた人々によって,様々な文化や技術が伝えられました。宮内庁楽部の楽師の中には,当時の移住者の子孫で,代々楽師を務め,今も折々に雅楽を演奏している人があります。こうした文化や技術が,日本の人々の熱意と韓国の人々の友好的態度によって日本にもたらされたことは、幸いなことだったと思います。日本のその後の発展に、大きく寄与したことと思っています。 。自身としては、桓武天皇の生母が百済の武寧王の子孫であると、続日本紀に記されていることに、韓国とのゆかりを感じています。  武寧王は日本との関係が深く、この時以来、日本に五経博士が代々招聘されるようになりました。また,武寧王の子、聖明王は,日本に仏教を伝えたことで知られております。〉  今日の日韓関係がいかなるものであるかということと、歴
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。