りゃんさん のコメント
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A: 事実関係 「ペンス氏、即位礼の訪日見送り 米運輸長官が参列へ」(日経)
米ホワイトハウスは 4 日、 22 日に開かれる天皇陛下の「即位礼正殿の儀」にチャオ運輸長官が参列すると発表した。当初はペンス副大統領が参列する方向だったが、他の政治・外交日程を考慮して見送られたとみられる。
1990 年 11 月にあった天皇陛下(現上皇さま)の即位の礼には、米国からはクエール副大統領が参列した。今回の即位の礼には 190 以上の国や国際機関の代表の参列が見込まれており、中国の王岐山(ワン・チーシャン)国家副主席も訪日する。
米国から参列する チャオ氏は台湾出身。共和党のブッシュ(父)政権で運輸副長官、ブッシュ(子)政権で労働長官などを歴任した。夫は共和の上院トップであるマコネル院内総務。
ペンス氏は 11 月初旬にタイで開かれる東南アジア諸国連合( ASEAN )関連首脳会議にトランプ大統領に代わって出席するとの観測がある
こんにちは。
日本は憲法七十条で「内閣総理大臣が欠けたとき(略)は、内閣は、総辞職をしなければならない」と決まっています。総辞職すれば、当然ただちに、国会で選挙により新しい総理大臣が指名され組閣することになります。そういう意味で、内閣総理大臣の「継承」というのはないのです。もちろん、実際問題としては内閣総理大臣が欠けてから、次の総理大臣が決まるまでの間に時間的懸隔があるので、臨時代理がおかれることになり、その順位も決まっています(今は5位まで決められることになっているはずです)。ただし、臨時代理はあくまで臨時代理であり、真正な総理大臣の権限はなく、たとえば衆院解散の権限はありません。
一方、米国の大統領は国民の選挙(実際は選挙人を選挙するわけですが)で決まるので、日本と違ってすぐに次の大統領を選挙するわけにはいきません。したがって、大統領が死んだ時などには、文字通り継承され、権限に制限はありませんし、順位が何人も厳密に決まっています。
つまり、議院内閣制と大統領制との違いがここに反映しているわけですね。どうか無教養なひとのあいづちを、本気にしないでくださいね。
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