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フレデイ タンさん のコメント

ポルトガル・スペイン帝国から大英帝国を経て現在の米帝国に至るまで中国を管理下に置くことがそれら帝国の主たる課題なのです。それぞれの帝国単独では目的達成は不可能。故に日本は中国攻めのパートナーとしての有力な候補になってしまうのです。帝国の強欲が収まらない限り日本への誘惑は萎えることが無いと考えるべきです。

サンソムのエリザベス時代との比較はともかくとして、我々が知っておかねばならぬことは明国征服をポルトガル・スペイン帝国の、まー言ってみれば、現在のCIAみたいな連中から信長は誘われているのです。賢い信長はその誘惑をはねのけています。本能寺の変は当時のCIAみたいな連中(本国政府は中國はインカとは違うぞ。中国は文字を持って居る。インカは文字が無い。文字を持つ国は倒せない、との訓示をマニラに出しているが、彼らは従わない)が公家、秀吉、その他、主だった不満分子をオルグし実行されたもの。

秀吉が田中角栄を彷彿させる?確かに、なるほど。秀吉は朝鮮征伐で、ベトナム戦争みたいに泥沼に足を取られ、最後は中國に敗北した。一方、田中角栄は直接中国とウインウインの関係結びに成功した。それぞれの目的は真逆だが中國絡みは共通しています。しかし、田中角栄の中国との単独ウインウインは米帝国の怒りを買った。それを忖度して、日本の特捜は動いた。結果どうなったか、どんな馬鹿でも知っている。日本の主権は無きに等しい。

信長、秀吉、田中角栄の苦境から学ぶことは、日本は米帝国とどう距離を保つかです。米帝国が萎えつつある現在、米戦争屋が冒険に打って出る懸念は十分あるのです。その距離をどう保つかだけが喫緊の課題だと私は考えます。
No.1
62ヶ月前
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出典: G.B. サンソム、『世界史における日本』(岩波新書、一九五一年)  サンソムは一九〇四年に駐日英国大使館に配属。コロンビア大学東アジア研究所の初代の所長。前掲書よりの抜粋。 サンソムが指摘する秀吉時代は、田中角栄の時代を彷彿させるようにも思われる。 〈エリザベス時代は乱暴な時代、惨酷な時代であり、多くの点で粗悪通俗な時代であったが、そこには希望と勇気をもって、ゆるぎない確信と純粋な情熱でもって世界に立ち向かう血気盛んな若さというようなあらゆる好ましい素質が一世紀位の間はあったのであります。〉 〈私は信長や秀吉の時代にエリザベス時代をきわ立たせるものと同じ素質を見出すものであります。日本は封建主義体制の終末と社会改造への懸命な努力をむかえます。いまや新しい人々が権力を握り、新しい地平線が日本にとって開いて参ります。世間には冒険心があり、前の時代ならば世に出なかったであろう人々の心に大胆
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。