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りゃんさん のコメント

「巨大インフラ」か「災害出る前提の体制作り」かと考えがちであるが、この著者の主張は「巨大インフラ」だけに頼って安心していてはならない、総合的な対策が必要という当たり前のことであろう。

最近、量子コンピュータが進歩しているというニュースがあったが、これは良いニュースだとおもう。RCPシナリオ作成自体、コンピュータシミュレーションなくして不可能であるが、コンピュータの進歩によってさらにRCPシナリオの精度があがるだけでなく、ヒューストンならヒューストンの局地的な予報の精度が向上することも期待でき、対策を有力に支援するであろう。そして先進諸国の、とくに都市部の防災上のポイントは、差異よりも共通する点や互いに参考になる点が多く、さらに密な情報交換を関係部署に期待する。

ところで中国は、最大の温室効果ガス排出国であるのに、RCPシナリオへの寄与はいままではまったくなく、また学者が政府から独立して意見を表明できるのかどうかもわからない。こういうあたりが、経済大国ではあっても中国が尊敬されない理由や、中国の拡大が恐れられる理由のひとつになっている。変貌を期待したいが、まず無理であろう。
No.3
54ヶ月前
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論評「高い防波堤に対する間違った安心( The False Comfort of Higher Seawalls ) 出典、 By Paola Rosa-Aquino 、 October 29, 2019,new   republic ・二週間前、超台風、台風 19 号 (Hagibis) が日本を襲い、前例ない雨を降らし洪水,地崩れ を起こし、80名以上が死亡し、数千軒は浸水し、電力に損傷を与え、不通とした。更に嵐 が再来した。 ・日本は自然災害と戦うため数十億ドルインフラに投資してきた。22000マイルの海岸線の40%が防波堤、波除けで覆われている。 ・しかし台風19号のような過酷な気象現象が常態化している中、諸政府はかかる高額の技 術的解決が維持しうるのか、もしできないとしたら代替は何かを考察せざるを得ないであ ろう。 ・人間が自然を制圧するという考えは日本独特の問題ではない。米国では事態は一段と悪 い。
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。