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りゃんさん のコメント

この件については、最近JBpressに詳細なレポートが出ており、数日前に読みました。
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/58175
多少長いですが、情報量が多く、読む人によっては参考にできることが多いとおもうので、紹介しておきます。

わたしはこの場で何度か「5Gをロシアが採用するかどうか」に注目している旨を書きました。それは「採用する」、しかも
5Gだけでなく広範な技術協力をしあう、という結果に確定したわけですが、わたしは、5Gをロシアが採用すると知ったときに
感じた感想を繰り返したいとおもいます。

それは、ロシアは中国を信用しているわけではないが、中国になにかされたらやり返す軍事力等をもっている。「だからこそ」5Gを
採用できる。というものです。ここから直ちに、「富国強兵」についての見解が導かれます。

「富国強兵」は、まず富国があってその結果軍事力を増強できる(強兵)ともいえますが、その一方で、強兵(中国にやりかえす
軍事力等が)あってこそ、その結果富国(中国と広範な技術協力をしあえて豊かになれる)に帰結するというフェイズもあるのだということです。
このことを「中露経済モデル」とわたしは勝手に命名しました。

今後、ハイテクの国際協力において、今回の「中露経済モデル」は、豊かになりたいあらゆる国が前提として意識するとおもいます。
No.6
61ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
中ロ協力 出典「国際的ライバル社会における権威主義的イノベーション( Authoritarian innovation in   an era of great-power rivalry )」 Australian Strategic Policy Institute   ・中ロは軍事協力だけでなく、5 G 通信、 AI 、生化学、デジタル等の技術協力を拡大してい る、 ・中ロ共、軍民両用技術の共同開発の相乗効果を理解している。 ・ 中ロ技術協力は過去数年の米国の圧力への反応でもある。 ・外国、特に米国から独立した独自の技術を持ちたいとの両国指導者お決意が両国協力を推 進している。 ・歴史的に中国は長期間、軍事技術でロシアに依存した。冷戦後、ロシアの対中武器輸出が 増した。代表的な例は中国の S-400 対空システム(同時多目標交戦能力を持つ超長距離地 対空ミサイルシステム)の導入である。 ・中国の軍事技術も
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。