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りゃんさん のコメント

現在の天皇が(内閣の助言と承認なしで。というのは内閣がこの発言に助言と承認を与えるとは考えられないから)こういう発言をしたら、憲法上かなり微妙な問題になるだろう。

皇嗣殿下は天皇ではないのでかまわないといえるだろうか。しかし皇嗣殿下は皇位継承順位第一位だ。

先代の天皇(現上皇)が突然「譲位のみことのり」を発表したときも、あれが天皇に許された国事行為または公的行為だったといえるかどうか。わたしの知るガチな天皇制廃止論者は違憲だと断定していた。

皇室はいまの日本に適応した皇室像をうちだすために、(ブレインもいるのだろうが)かなり積極的に動いているように見える。それが、わたしのようにやや抽象的に皇室をとらえて、皇統が続くことを重要視し、その役割は日本が外国に精神的におかされないためであると会沢正志斎的に考えているものにとっては、少しあやうくみえる。

調べてみるとわかるが、今回程度の大嘗宮建設でも、内廷費の年額をこえる。しかもたぶん皇嗣殿下の意向が反映されて、伝統的とされるかやぶきではなく板ぶきになって建設費はおさえられている。建物は儀式とともに報道されて全世界の人が見る。

宮大工の技術継承の意味もある。今回全国から宮大工をあつめて建設にあたった清水建設は首里城再建にも宮大工の技術をいかすであろう。その首里城はかつての政治の中心であるが、祭祀空間もその中にあった(もちろん現在は祭祀はおこなわれていないが)・・・

「整理」というなら、そもそもどの国の政治も一定程度の宗教性と切り離せないのであり、それを日本国の場合どういう理由をつけてどこまで認めるかという問題である。儀式の場としての建物は文化継承の場でもあるし、世界に見られる場でもある。

安く済ませるにも限界があるということになるだろう。
No.7
61ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
A-1  秋篠宮殿下ご発言内容( 2018 年 11 月)秋篠宮殿下は 30 日に 53 歳の誕生日を迎えられたが、これに先立ち行われた記者会見での発言内容 「即位の礼は,これは国事行為で行われるわけです,その一連のものは。ただ、大嘗祭については, これは皇室の行事として行われるものですし,ある意味の宗教色が強いものになります。私はその宗教色が強いものについて,それを国費で賄うことが適当かどうか、これは平成のときの大嘗祭のときにもそうするべきではないという立場だったわけですけれども,その頃はうんと若かったですし、多少意見を言ったぐらいですけれども。今回も結局,そのときを踏襲することになったわけですね。もうそれは決まっているわけです。 ただ、私として、やはりこのすっきりしない感じというのは,今でも持っています。整理の仕方としては,一つの代で一度きりのものであり、大切な儀式ということから、もちろん国もそれについて
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。