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りゃんさん のコメント

日本のチャイナ肺炎対策は、「感染者全員が次の感染源になるのではなく、感染者の一部(2割程度?)が次の感染源となってクラスターをつくる」という公衆衛生的観察にもとづいて、クラスター潰しに主眼を置いてきた。
その一方で、「肺炎重症者」をCTスキャン検査を活用しつつ拾い上げ、必要な場合は集中治療におくりこんだ。PCR検査はその方針なかで、限界をさぐりつつ活用されてきた。そうはいっても、この方針がいちおう軌道にのりはじめたのは、たぶん3月にはいってからだという印象をもっている。こうしたことは、まあ、見えない人にはなにも見えない。

しかしここにきて様相がかわってきた。感染の小爆発が起きる勢いだ。早ければ週明け、そうでなくても2週間くらいのあいだには、東京都が緊急事態宣言を出し、そうなれば千葉、埼玉、神奈川も同調するだろう。

注意すべきは、日本の戦略ではこうした小爆発は多地域で、あるいは同地域でも何度かくりかえし、おきる可能性があるということだ。緊急事態宣言により爆発が沈静化しても、緩めればまた爆発しそうになり、再度、再再度・・・の緊急事態宣言がおこなわれ、効果の高いワクチンや治療薬の開発(1年以上あと?)までつづく。長引くほど、経済をどうするかが問題になっていく。
No.3
50ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
コロナ・ウイルスで悲惨の代表例は、中国・武漢とダイヤモンド・プリンセス号であろう。ダイヤモンド・プリンセス号では感染者数は 712 名、死者は10名である。感染者に対する死者の割合は、1.4%である。これを一つの判断材料として、世界の国々の感染者対死者の比率で死者の比率が多い順に列挙してみる(出典3月27日 https://www.realclearpolitics.com/coronavirus/ 感染者数以上) 国名        死者数    感染者数      死者÷感染者(%) イタリア       8,215       80,589         10.19% (イラク        36         382         9.42% ) インドネシア      78         893         8.73% イラン        2,234       29,406         7.60% スペイン 
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。