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りゃんさん のコメント

日本のおこなってきた「クラスター潰しによる感染拡大対策」「重症者を選別しての医療の供給」は、「感染の爆発が起きそうになったら、(適宜な程度の)都市封鎖をする」ということと、もともとセットである。しかも、「(適宜な程度の)都市封鎖」は流行の終息まで何度かくりかえしておこなうことも理論的に想定されていた。

「(適宜な程度の)都市封鎖」は、政治の決断がなければできない。ここまで国民と医療従事者の努力で感染の爆発を後ろにずらしてきていたが、もう決断するには遅すぎるときである。今週初めには宣言が出るかと思っていたのだが。

このままでは、1月下旬に中国からの渡航制限を決断できなかったことに引き続いて、安倍内閣の大きな失政となる。

多少俯瞰的にみれば、政治の決断の遅さが諸外国と比べて目立つ。様々な理由があろうが、憲法に軍隊をもてる規定がなく、非常事態条項もなく、戦時体制になること自体が想定されていないという日本国のありかたが根本であるとわたしはみている。そういう日本にすみつつ、徹底した監視社会(※)をもつ中国を礼賛してきたヒトビトは、死の恐怖をあじわいつつ悔いればよいと思う。

※ https://www.gizmodo.jp/2020/02/china-introduces-novel-coronavirus-close-contact-detection-app.html
No.1
56ヶ月前
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転載:真剣に考察すべきだ!「「欧米に近い外出制限を」 北大教授、感染者試算で提言 西浦博氏(日経 4/3 11:07 ) 新型コロナウイルスの感染者が都市部を中心に急増するなか、「早急に欧米に近い外出制限をしなければ、爆発的な感染者の急増(オーバーシュート)を防げない」との試算を北海道大学の西浦博教授がまとめた。東京都では感染経路不明の患者が急増しており、現状のままでは 1 日数千人の感染者が出るとした。人の接触を 8 割減にできれば減少に転じるとしている。  西浦教授は感染者数の予測を数理モデルで解析する専門家で、政府の専門家会議のほか、東京や大阪、兵庫などの感染者数の試算をしている。今回の推計は東京都の状況を踏まえて今後の感染者数を試算した。「人の接触」は鉄道の利用状況を目安にした。 試算では何も流行対策をしなければ東京都の感染者数は急増し、 1 日あたり数千人を超えてさらに増加する恐れがあるという
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。