りゃんさん のコメント
このコメントは以下の記事についています
白井聡著『武器としての「資本論』からの引用。
・フォーディズム型の経済発展は先進国において、 1970 年代以降に挫折していきます。 1973 年のオイルショック以降、経済成長が著しく鈍化した状態に陥っていきました。いわゆるスタグフレーションの進行が問題になります。
・そこで 新自由主義が導入されることになったわけです。
・規格化された商品はすでに大量生産されて陳腐化しているからです。そうなると大事なのは、イノベーションを引き起こすアイディア、発想の力であり、認知資本主義(資本が価値を増殖させる主要な源泉として、知識の産出(学習プロセス)およびその普及(ネットワーク)が果たす役割。これは生きた労働と死んだ労働とのあいだの関係を再定義する等)では、腕力、肉体の力、さらには忍耐力より、むしろ脳の力、知性や何かを感じたり気づいたりする感性、そういった能力が剰余価値の生産にとって重要になってくる。
・新
値段ほどの価値はないとおもったが、孫崎さんがとりあげた機会だからと、キンドル版をダウンロードして読んだ。
内容は、すぐに読めるので読めばいいが、この本の大きなテーマは新自由主義批判だ。しかしそのテーマなのに、しかも今の時期に出版するのに、中国がほとんど出てこないという不思議な本だ。そこをすっ飛ばして、なにか(意地悪く言えば)自己啓発本のような結論に飛んでも、まるで食い足りないなあという感じを受ける。
中国と新自由主義の関係について丁寧に書かないと、実際に、「日本は中国人の観光で食っていこうよタリラリラーン」が新自由主義そのものだということが、どうもわかってないらしいお爺さん、なんてのも出現する。
Post