りゃんさん のコメント
このコメントは以下の記事についています
抗議運動に対抗するトランプ大統領に対し、対抗勢力の民主党が批判するのは当然として、共和党内の、ブッシュ元大統領、マティス前国防長官が反対したのは今後に大きく、国防省内でも、米国国民に対峙するのは自分達の仕事ではないと反発。
A-1 :事実関係「トランプ氏、軍動員反対の国防長官叱責 抗議デモ巡り」(日経、 4 13:30 )
・トランプ米大統領が抗議デモへの連邦軍動員をめぐり政権内の混乱が表面化。
・エスパー国防長官は 3 日、首都ワシントン近郊に集めた連邦軍の一部退散を命じたが即座に撤回。デモ隊に対する軍の威圧に固執するトランプ大統領の意向に応じたもの。
・軍の政治利用への懸念が強まっている。
・エスパー氏をトランプ氏は叱責。
・国防総省にとっては連邦軍の国内動員はハードルが高い。多くの州知事が動員済みの州兵は暴動鎮圧を主要任務としており連邦軍よりも適任とみる。州兵は 40 万人程度の動員の余地が残
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/06/post-93583.php
別の調査がされれば、やや別の結果が出たりもするのでしょうが、アメリカ世論が暴動や破壊に対しては
かなり強硬であることは、まちがいなさそうです。
トランプの態度は、強硬な世論を背景に、民主党が首長の地方政府の無能を浮き立たせる手法で、
選挙をにらんだ「いつものやりかた」だとみていて、軍隊うんぬんはトランプにとっては世論を意識した
ブラフ的なことばであり、考えすぎる意味はないだろうとおもいます。もちろん、トランプは拙劣ですが、
それも含めていつものことにみえます。
ただし、共和党内部の反トランプ派が、このさきステージがかわるほど強力に台頭するのかどうかは注目しています。
なお、印象に残ったのが、なくなった黒人の弟、デモを規制する側の黒人警官のひとり、
さらにはキング牧師の長男が、(それぞれニュアンスの差はありますが)黒人差別は糾弾しつつも
みなが暴力や破壊には反対している動画でした。こういう人たちは、まさか軍による鎮圧は支持しないでしょうが、
冒頭の世論調査の多数派の精神に遠くから連なるひとたちだとおもいます。
具体的な人々のこういう精神を見ないで、観念的・図式的に米国を論じても、無益だとおもいます。
Post