p_fさん のコメント
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尖閣諸島に関しては、日中双方が自分のものと主張している。日本の国内においては、尖閣諸島は日本領だと確信しているが、国際的に見て決してそういうことではない。米国が沖縄返還した時、米国は①領有権については、日中のどちら側にもつかない、②管轄権は日本にあるという立場である。
領有権がなくて管轄権はあるというのは、脆弱な関係である。
この問題は日中国交回復の時の、田中首相、周恩来首相の時の対話にまでさかのぼる。この時も尖閣問題は極めて微妙であり、正式の議題とすると日中間全体の合意が成立しないような状況である。ここで、それまでの水面下の接触を踏まえ「棚上げ合意」が暗黙の了解となった。
領有権が正式に解決しない中で、管轄権を認める形での合意は実は日本に有利である。
しかし、日中間の緊張を求めるグループの圧力で、今日、日本政府は棚上げの合意がないとの立場を取っている。それが今日の日本政府の立場
>「釣魚島問題をめぐり中日間に強い対立が生じた場合、米国のいわゆる日本への『支持』はかなりの程度において口先だけのものにとどまり、最終的に犠牲になるのはやはり日本であるということをよく知るべきだ」
帰納的に考えれば、李氏のこの指摘こそ正鵠を射たものだろう。元々、日中間の尖閣問題を拗らせたのはジャパン・ハンドラー代理人、前原国土相(当時)である。
“紛争解決のメカニズムの制定(日台漁業協定)が日本・台湾の間にできたことは大変に望ましい...すでに日中間には同種の合意がある。これをひっくり返して緊張状態を作ったのは前原元国土相である。”(本ブログ過去記事)
即ち、ジャパン・ハンドラーを擁する米国「軍産/金融系」勢力が意図して日中間に作った緊張状態に過ぎない。
北方領土絡みで日ソ間にワザと緊張状態を残したのと一緒。
尖閣周辺の海底資源云々も眉唾だ。要は、「二人の禿頭の男が櫛を巡って争っているようなもの」(ボルヘス)━この喩え通りでしかない。
日本が尚もそれに甘んじているのは安倍政権がかつてないほど係る「軍産/金融系」勢力の傀儡だからである。
当然、そんなことは習近平もプーチンも先刻承知だ。だから、プーチンにも「件の北方領土に米軍基地を作らないなら返還してもいい」とか何とか言われたのでなかったか。
横田ラプコンによって首都圏の空域に主権が及ばない日本。「未亡人製造機」、オスプレイを好き放題配備されてしまう日本。在日米軍基地を出入り口にしてしまえば、日本の出入国管理が全く及ばず、そうやって日本に出入りしている人間が一体どれだけ居るのか日本政府は全く把握できない、等々...これだけでも尖閣問題どころでないだろう。
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