りゃんさん のコメント
このコメントは以下の記事についています
A: 事実関係
(1) 東京都 ,
(2) 本来なら、解除できる状態ではない。
東京都は「東京アラート」の基準を設けた。
この基準が絶対というものでは一定の基準であることは間違いない。
新規陽性者数 20人未満(緩和目安)/50人(再要請目安)
②新規陽性者における接触歴不明率 50%未満(緩和目安)/50%(再要請目安)
③週単位の要請増加比 1未満(緩和目安)/2(再要請目安)
現在の感染状況は、上記基準に基づけば、「東京アラート」を再発動しなければならない状況にある。
東京都推移6月
日日 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26
人数 22 25 24 47 48 27 16 41 35 39 35 29 31 56 48
孫崎さんも、どうしてもこのロジックの↑呪縛から逃れられないらしい。
チャイナ肺炎に対して、別に旧来式の咽頭ぬぐい液によるPCR検査だけでなく、どんな検査も検査は検査であり(しかもいろんな検査がある中の一部)、PCR検査すれば自動的に治療や予防ができて新発生しなくなるわけではない。その証拠に日本ではインフルエンザもノロウイルス感染症も外来でかなり手軽に検査できるようになっているが、インフルエンザもノロウイルス感染症も常に新たに発生している。
中国の詳細は伝わってこないが、チャイナ肺炎に対するPCR検査は強制的だろうし、いったん陽性に出たら、スマホのアプリや監視カメラ画像を駆使されつつ、接触歴が徹底的に調べられるだろうし有無をいわさず隔離されるだろう。中国では、そこまで含めて「検査」だ。それでも北京のように新たに発生しているのだが、孫崎さんは、そういう意味で中国なみの「検査」を求めて「日本では感染の検査が不十分なので」と言っているのか。孫崎さんに限らず、そこをあいまいにしているヒトビトはとても多い。
検査するなと言っているわけではない。自分がチャイナ肺炎かどうか手軽な検査で知りたいというのは、国民の自然な欲求であり、中期的にはそれにこたえる方向をめざすのは政治の重要な仕事だ。しかし、日本国としてチャイナ肺炎対策を行った初期において、それは第一優先順位ではなかったと自分は思っている。(ただし、各国には各国のやり方がある)。
だが、おおむね5月をさかいに、この方向を優先できる環境が整いつつあるようにみえるし、すぐに秋冬で、ただの感冒に加えてインフルエンザやノロウイルス感染症も流行しはじめる。チャイナ肺炎かどうかの手軽な検査はそのとき医療機関の外来で必要とされることでもある。
「「対応無し」を肯定する表現として「ウイルスと共生」=公的対応なし。」
この批判↑もやや短絡的だろう。「ウイルスと共生」というのは、米語でいうlive with coronavirus という意味で、具体的には、ロックダウンを避けつつチャイナ肺炎と戦っていこうという、(大げさに言えば)「思想」だ。
しかしそれは何もしないという意味ではない。
参考
How We’ll Live With Coronavirus
https://www.wsj.com/articles/how-well-live-with-coronavirus-11587595308
live with coronavirus の「思想」を理解したうえで、ではそのために、都としてどういう政策をとっているのか、そしてそれは功を奏しているのか、具体的に問題にするのでなければ、ただ噛みついているだけといわれるだろう。都のほうから十分な説明をすべきなのはもちろんだ。
じつはわたし個人的には、もうちょっと厳しい対応をすべきだという考えだ。場所などを限ったうえでの「ミニ都市封鎖」をすべきとおもっている。
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