りゃんさん のコメント
このコメントは以下の記事についています
A-1 事実関係1: 時事通信「都内で107人新規感染 2カ月ぶり100人超 小池知事「夜間繁華街自粛を」
東京都は2日、新たに107人の新型コロナウイルス感染が確認されたと発表。1日当たりの感染者が100人以上となったのは、緊急事態宣言下だった大型連休中の5月2日以来、2カ月ぶり。
A-2 毎日「東京の感染、新たに 107 人 100 人超えは 5 月 2 日以来 緊急事態解除後最多」
A-3 日経「東京都で新たに 107 人感染 新型コロナ、 2 カ月ぶり高水準」
A-4 東京「東京都で新たに 107 人の感染確認 2 カ月ぶりに3桁に」
都内の1日あたりの感染者数は緊急事態宣言解除前後から、一時は1桁まで減ったが、6月に入って再び増加傾向に。6月24日には50人を突破し、7月1日の時点では6日連続の50人超の67人。都内の最近の感染者は20~30代が多く、新宿や池袋など、夜の繁華街関連の感染判明。
A-5: 産経
https://special.sankei.com/a/life/article/20200703/0001.html
(ネットでは全文は無料では読めない)。
語っている内容は、iPS細胞を用いて症状の謎や治療法の開発に貢献したい、というところ以外は、ふつうである。
どのような体制を整えるべきか、という質問に対しては、
「感染の拡大を抑えるには、国民全体で人と人との接触を減らす▽感染者を早期に発見し隔離する▽ワクチンーの3つの方法がある。国民全体の行動制限は、経済に対する影響が甚大だ。ワクチン開発には時間がかかる。鍵となるのは2番目の感染者の判定と隔離で、これまでは保健所職員らによる献身的な努力で行ってきた。これからは、アプリなどを用いた濃厚接触者の効率的な判定、そして必要な人に速やかにPCRや抗原検査を行う体制の確立が重要だ」
と答えている。
PCRや抗原検査は「必要な人に速やかに」と言っており、「居住者全員に」とは言っておらず、いままでの専門家会議でもこれに異論はないはずであり、この点も含めてふつうだとしか言いようがない。ワクチンについても同じことがいえるだろう。
そうすると、山中氏起用の理由は、わたしの推測では、 【国民全体の行動制限】 の点について、 政策研究大学院大学の黒川清氏(この人ももともと医者)らとともに、政府側の立場、すなわちliving with coronovirus の立場にたって慎重論を述べるために有識者会議のメンバーになったといえるのではないかとおもう。いままでの専門家会議では、この点について強硬論者もいて、尾身氏では抑えきれなかったのだろう。
「国民全体の行動制限は、経済に対する影響が甚大だ」というのは、確かに事実としてそのとおりだが、しかし、わたしはこのところの状況をみるにつけ、(国民全体の必要はないが)一定の人的・地理的範囲での行動制限が必要だと感じている。しかしそれは(程度にもよるが)政府や都の根本方針ではないので、そう簡単にはおこなわれないだろうとおもっている。
山中教授については、正直にいうと、無駄なことをしているなあという気がする。こどものころファインマンがスペースシャトル「チャレンジャー」事故調で活躍した話を読んだが、あんなふうにはいかないだろう。もちろん杞憂に終わってほしい。
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