なしさん のコメント
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岩波書店発行 『図書 2020 8』「善と悪の不条理」から宗教と政治
天国と地獄は人間に対して飴と鞭、懐柔と脅迫として働く。しかもしばしば地上の権力者と結びついて人間を従順かつ忠実な僕(しもべ)に変える。天国と地獄とはこの飴と鞭という露骨なやり方とは別のもっと洗練された力もある。
見渡してみれば人間の世界は公平にできていない。それどころか完全に不公平な世界である。人種、出目、容貌は運命だから仕方がないと諦められる人も、善と悪の不公平は許せない。
毎日ことこつ働いても食べることさえままならない人がいる。その一方で汚い手を使って財を蓄え、贅沢三昧をする人もいる。善行を積んだおかげで幸福になった、悪行のせいで不幸になったとはならない。行為とその行為のもたらす結果を天秤にかければ多くの人が釣り合わない。つまりこの世は不条理なのである。
そのまま放っておけば、大多数の人々が現実の世界の支
それに坊主たちが無知蒙昧な民を脅しつけ、ダマして
信者を増やす格好の小道具だと思ってきた。
宗教というものは必ずその小道具を効果的に使う巨大な
詐欺システムだと、
そして教祖や指導者は当然そんなものテンから信じていない
から、あわれな信者から巻き上げたカネで現世利益を
むさぼると。
今もその考えは変わらない。
政治家も宗教家もたちの悪い詐欺師同士ですが「装置」
は坊主どものこしらえもので政治家ではないと思います。
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