• このエントリーをはてなブックマークに追加

changeさん のコメント

日本は国家的指針を数字で示せても、具体的にどの分野に重点を置くか明確に示せても、どの分野を衰退させるかを示せなくなっている。限られた人的資源で企画・研究・開発・製造の分野が広がれば、どの分野も世界で通用しなくなる。当然の現象が起きている。

国家的方向性が打ち出せなければ、企業同士の競争が自由に行われなければならないが、例えば、NTTなどがグループで原材料の調達をしてコスト削減しようとしても、KDDIなど他社の反対があれば、自由な原材料調達ができないことになる。民間企業は自由な競争社会にあるのでなく「横並び」体質が厳然と残っているのです。

国は、限られた人的資源を有効に活用して世界に通用する企業を育てようとすれば、国家目標を定め、企業の自由競争を促進しなければ、停滞した経済風土を活性化するのが難しいでしょう。みんな仲良く成長する幻想的経済はあり得ないわけであり、勝ち負けがはっきりする競争社会に近づけることである。勝ち負けをはっきりさせない社会を望むのであれば、現在の衰退を認めるべきでしょう。

No.2
53ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
A-1  事実関係1「世界シェア首位、日本勢 7 品目に減少 成長の波乗れず」(日経13日) 日本経済新聞社が実施した 2019 年の主要商品・サービスシェア調査では 74 品目中 8 品目で首位が交代した。そのうち日本勢は 4 品目でトップの座を譲った。 日本企業が首位だったのは 7 品目で、韓国と同数の 3 位に後退。画像センサーなどを除くと縮小傾向の市場が目立ち、成長分野における存在感が一段と薄くなっている。  日本勢が後退した背景には中国勢の躍進があった。中小型液晶パネルでは、 18 年まで 4 年連続の首位だったジャパンディスプレイ( JDI )が中国最大手の京東方科技集団( BOE )に抜かれた。 JDI は米アップルのスマートフォン「 iPhone 」に液晶パネルを供給してきたが、 iPhone で有機 EL パネルの採用が拡大し、逆風となった。 BOE や 3 位の中国・天馬微電子は政府の補助金も受け、中国のスマホ向けなどで攻勢をかけた。 ■電
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。