A-1 事実関係1「世界シェア首位、日本勢7品目に減少 成長の波乗れず」(日経13日)

日本経済新聞社が実施した2019年の主要商品・サービスシェア調査では74品目中8品目で首位が交代した。そのうち日本勢は4品目でトップの座を譲った。日本企業が首位だったのは7品目で、韓国と同数の3位に後退。画像センサーなどを除くと縮小傾向の市場が目立ち、成長分野における存在感が一段と薄くなっている。

 日本勢が後退した背景には中国勢の躍進があった。中小型液晶パネルでは、18年まで4年連続の首位だったジャパンディスプレイ(JDI)が中国最大手の京東方科技集団(BOE)に抜かれた。JDIは米アップルのスマートフォン「iPhone」に液晶パネルを供給してきたが、iPhoneで有機ELパネルの採用が拡大し、逆風となった。BOE3位の中国・天馬微電子は政府の補助金も受け、中国のスマホ向けなどで攻勢をかけた。

■電