なしさん のコメント
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私はイラン・イラク戦争の時、イラクで勤務していた。戦争が終わってカナダに赴任になった。カナダ外務省のアジア局長とは懇意になり食事も一緒にした。私はこの局長に次のように嘆いた。局長はフランス系である(そのことは重要な意味を持っているのだが)。
「オタワは素晴らしい。町は清潔だ。文化水準も高い。先日ベラフォンテを聴きに行った。ゴルフは出来る。スキー場も近くにある。家族は満足している。でもね、一寸不満なこともある。日本とカナダの関係は良好だ。外交的に何の問題もない。つまり私には仕事がない。これまでのソ連やイラクや英国などでは仕事は山のようにあった」
局長は笑いながら「あなたは馬鹿だ」と言う。私は驚いて「何故」と聞く。彼は次のように解説した。
「日本の外交で一番重要なのは対米外交でしょう。対米外交で一番苦労しているのはどの国ですか。カナダですよ。“米国との関係をどうするか”、我々位苦労してきた国は
欧米の民衆から沸き起こったものです、実は。
それがボトムアップして企業や政府を動かしました。
欧米政府などは長きにわたってアパルトヘイトなど真剣に非難しま
せんでした。
とくにイギリスのサッチャーなどは南アフリカ擁護の論陣をはった
ことをよく覚えています。
彼女は南アフリカ白人政権の良き友だったようです。
まあでも、どの国も西側諸国の政府はサッチャーと大同小異でした。
今、香港の民主運動に口角泡を飛ばしているのはお笑いぐさです。
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