植草先生のご解説には非の打ちどころがございませんね。

自民党は、私が愛するナオミ・クラインの学説に従えば、米国の巨大コーポラテイムズをミニチャしたコーポラテイムズだと言えよう。一方、小泉に始まって安倍、菅が追い求める儲ける政治を植草先生はいみじくも「営利化利権政治」と命名しました。クラインの米国政治を見る眼と植草氏の日本政治を見る眼が一致して私はとてもハッピーです。

ナオミ・クラインによれば、イラク戦争は米国コーポラテズムの大きな営業行為の一つでした。次に中國との戦争が米国コーポラテズムの営業筆頭に載せられているのです。

小泉、安倍、菅は郵政民営、カケモリ、桜みたいな小さいプロジェクトを追い求める日本式コーポラテｲズムをいよいよ卒業して、米国コーポラテイズムとの合弁を目指している。その辺のところを既に中国政府は知っている。問題は小泉、安倍、菅とその取り巻きがその本質に気が付いてないことです。同様に、トランプもポンペオも理解してないことです。

恐らく、米日のトップがよく理解出来ない状況で中米の衝突が始まろう。敵を知り己を知れば、百戦危うからず、を実践している中国のあっと言う間の圧勝と成ろう。

そういう危険な構図の真ん中に日本列島が在ると言うことを自民党の少なくとも誰かは理解しておいて欲しい。そして、願わくば、その誰かにブレーキになって欲しいのだ。そのブレーキこそが真の愛国者だと私は言いたい。