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p_fさん のコメント

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p_f
「小説 外務省II」は未読で恐縮ながら、表紙は目を引いた。特に絵心も無く、バットマンのジョーカーを連想しただけかもしれない。しかし、セガンティーニの時と同様、こうして作品の背景を教えられると印象もかなり変わってくる。星野氏曰く-

“日系一世という存在自体が「非アメリカ」と糾弾されるマッカーシズムの時代においては あらゆるデータが政治的に利用され...戦中の「敵性外国人」という立場は、太平洋戦争中の「アメリカン・デモクラシー」の擁護者としての戦争協力活動によっても相殺されなかった。こうした政治的謀略の渦中にあった画家の自己意識が仮面の像に投影されていると考える。”

国吉氏も「アメリカン・デモクラシー」などイカサマに過ぎないと身をもって思い知らされたのでないか。
映画「シェーン」のシェーンこそが米国だと思っていたら、実は、ワザと入植民を挑発して撃ち殺した殺し屋の方だったと悟ったようなものだろう。その上で ありのままに振舞ったら命を失いかねない。身を守るための「仮面」が要る。
一方では、国家や組織ぐるみのイカサマを隠す「仮面」もあるということだ。米国仕込みであろうが、戦後日本は着々とデモクラシーを根付かせてきた独立国である━こんなデタラメな「仮面」を悉く剥がしてきたのが、孫崎さんが出し続けている一連の「正体」シリーズである。
No.5
50ヶ月前
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藤田嗣治の代表作に ( カフェ )At the Café がある。1949年藤田がニューヨーク滞在中に描いた絵である。カフェの店内で黒い服の女性が卓上に便箋をおいたまま物思いに耽る。描かれたカフェはパリである。ただ物思いに耽る女性を描いた作品では国吉康雄の方がはるかに点数は多いし , 訴えかける。「 Daily News 」 (1935), 「 Burgundy](1935) 、「 Girl Wearing Bandana 」( 19 3 6 ) , 「 Café 」( 1937 )等女性の厳しい生きざまを示唆している。  ただ、私は国吉康雄の作品で最も強い印象を受けたのは「ミスター・エース」(1952年作、福武コレクション》である。「国吉康雄の(アメリカから)消える芸術( THE DISAPPEARING ART OF YASUO KUNIYOSHI )」は 「ミスター・エース」は 300万ドルで日本側に売られた)」として、「この売却について「
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。