藤田嗣治の代表作に(カフェ)At the Caféがある。1949年藤田がニューヨーク滞在中に描いた絵である。カフェの店内で黒い服の女性が卓上に便箋をおいたまま物思いに耽る。描かれたカフェはパリである。ただ物思いに耽る女性を描いた作品では国吉康雄の方がはるかに点数は多いし,訴えかける。「Daily News」(1935),「Burgundy](1935)、「Girl Wearing Bandana」(1936),「Café」(1937)等女性の厳しい生きざまを示唆している。
ただ、私は国吉康雄の作品で最も強い印象を受けたのは「ミスター・エース」(1952年作、福武コレクション》である。「国吉康雄の(アメリカから)消える芸術(THE DISAPPEARING ART OF YASUO KUNIYOSHI)」は「ミスター・エース」は300万ドルで日本側に売られた)」として、「この売却について「
孫崎享のつぶやき
随想⑯国吉康雄作「ミスター・エース」
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コメント
コメントを書く私、外務省Ⅱを二度読みました。二度とも、全く違和感なく読み終えたのを思い出します。内容に魅せられて、表紙の意味を深く考えることはありませんでした。
国吉康雄が、太平洋戦争時、対日プロパガンダに従事していたのと対照的に藤田嗣治は中日戦争太平洋戦争を通じて日本軍を鼓舞する絵をせっせと描いていたのです。
国吉康雄の絵は日本ではあまりもてはやされることはないように私は感じている。それも、米国に就いたことが遠因でしょう。
藤田嗣治は、敗戦直後、画壇の仲間から画壇を代表してGHQに謝れと言われ、日本に嫌気がさして、フランスに亡命しました。その後の彼の活躍は世界に羽ばたき華々しいものです。
戦争は芸術家までも巻き込み時により悲劇に追い込むのです。
中東は今も米国の戦争屋の戦場です。多くのミスター・エースがピエロとなって暗躍してます。中東に住む回教徒、アラブ人の苦難を思うと、「米国よ、いいかげんにしろ」と言いたくなります。幸いにも、東アジアは平和です。この領域が中東化しないのは強い中国、強いベトナム、強い朝鮮、強い韓国が主権を強固に主張しているからだと私は思います。皆様、どう思いますか?
どのような組織であれ、組み込まれた中間管理層は、組織としての意思決定権はない。ジレンマが常に沸き起こる。ジレンマを処理できる能力があるから、中間管理者が務まるともいえる。
外務省は、特に米国の意向が色濃く反映するから、外務省としての意思決定も困難となる。西園寺大介の苦悩は孫崎さんが経験した苦悩なのでしょう。中近東においては、米国の利権:石油利権があり、王朝と米国石油資本が利権を分け合ってきたが、宗教との対立、また、大学を出たが仕事がなく、若者が反旗を翻し、王朝が瓦解すると、当然矛先が米国石油資本に向かうということになる。反米が合言葉になる。
最近はアラブ諸国は、石油依存を脱皮していかなければならず、イスラエルの高度な技術資源が魅力を増し、少しずつ、イスラエルと国交を回復しだした。石油の対立は過去のものとなり、中近東諸国が近代国家としての基盤を形成し始めたと捉えるべきなのでしょう。
外務省は米国的考え方が主流であり、国々の事情に正当性があっても、自己主張を押し出すことができない。世界が二分化された価値観が支配すれば、属する同盟国の価値観で生きていかざるを得ず、常に屈折した気持ちが支配するのでしょう。組織人として生きていくためには致し方ないことなのでしょう。どうしても納得できなければ、潔く職を辞するしかない。
>>2
米国的考え方とは何でしょう?曖昧ですね。教えて下さい。
国々の事情に正当性あっても、の正当性とは何でしょう?曖昧ですね。教えて下さい。
世界が二分化された価値観とは何でしょうか?曖昧ですね。教えて下さい。
同盟国の価値観で生きて行かざるを得ず、とは米国の言う通りに生きていかざるを得ず、でしょうか?であれば、貴殿は実に情けない。丸でコロニーの召使ですよ。プライドも何も無い。
西園寺大介は外交官としてのテクノクラートとして日本の国益が何か?を自らに常時問いながら職務に励んでいます。西園寺大介は伝統と歴史を誇る日本国の外交官として堂々と職務を果たしているのです。
以上のように、CHANGEさん、この小説を理解することができませんでしょうかね。
イスラムに日本の青年が拉致された時、安倍首相や菅官房長官は何を血迷ったか、米国の戦争屋に忖度して日本の国益とプライドを放棄しました。みっともないですよ。この事件と日本の対応を見て、北朝鮮や韓国やフィリッピンやベトナムやアセアン諸国、中国からも、日本は間違い無く米植民地だと見たことでしょう。米向けヒラメの貴殿にはきっと見えなかったでしょうね。
「小説 外務省II」は未読で恐縮ながら、表紙は目を引いた。特に絵心も無く、バットマンのジョーカーを連想しただけかもしれない。しかし、セガンティーニの時と同様、こうして作品の背景を教えられると印象もかなり変わってくる。星野氏曰く-
“日系一世という存在自体が「非アメリカ」と糾弾されるマッカーシズムの時代においては あらゆるデータが政治的に利用され...戦中の「敵性外国人」という立場は、太平洋戦争中の「アメリカン・デモクラシー」の擁護者としての戦争協力活動によっても相殺されなかった。こうした政治的謀略の渦中にあった画家の自己意識が仮面の像に投影されていると考える。”
国吉氏も「アメリカン・デモクラシー」などイカサマに過ぎないと身をもって思い知らされたのでないか。
映画「シェーン」のシェーンこそが米国だと思っていたら、実は、ワザと入植民を挑発して撃ち殺した殺し屋の方だったと悟ったようなものだろう。その上で ありのままに振舞ったら命を失いかねない。身を守るための「仮面」が要る。
一方では、国家や組織ぐるみのイカサマを隠す「仮面」もあるということだ。米国仕込みであろうが、戦後日本は着々とデモクラシーを根付かせてきた独立国である━こんなデタラメな「仮面」を悉く剥がしてきたのが、孫崎さんが出し続けている一連の「正体」シリーズである。
中曽根元首相云々のツイートにつき、書かずにはいられない。
日航123便撃墜にゴーサインを出したのが もはや疑いの余地無しの中曽根に使うべき税金など、1円たりとも無いのが当たり前だ。「居候」(チェーホフ)の まさに馬、犬同然となった乗員乗客。その後、中曽根の「両目は ぼんやりと曇ったものに覆われ」たりしたのか。一瞬も無いだろう。そうなってしまったのは ご遺族達の方だ。しかも、35年経った今尚その状態のままに置かれている。こんな不条理はない。
10年前に大勝利で国民から期待された鳩山内閣が巨大な力で短期で倒閣され、後に続く菅直人・野田政権は最悪で誰も望まない消費税増税を推進しながら議員仲間を駆逐するは、尖閣諸島の土地の国有化で日中関係を悪化させるは、の末に自爆解散で議員仲間を多数討ち死にさせるはと経済悪化と共に最悪の運営でリベラル勢力を消滅させました。
国民以外の巨大な力が民主主義の国に力を及ぼし、民主主義とは実際は不在で多くの人の諦めで選挙の投票率は極めて低迷気味となりました。
野党民主党の崩壊状態で民主主義とはマスコミを支配する巨大な力を持つ帝国が属国を支配するツールだと解った次第です。
中東では民主主義を進めるとカダフィのリビア政権フセインのリビア政権が打倒された後に政権崩壊前より中東国民は悲惨な状況です。
民主主義とは帝国による幻想と思えます。
それでも日本は民主主義による政権交代で鳩山内閣が倒閣されのを教訓に庶民と東京一極集中を是正しながら地方の為の本格政権を出現させ、外交では日米地位協定の改定と朴槿恵大統領が唱えた米中のバランサー仲介外交の実現が必要と思います。
消費税減税や撤廃は中小企業や庶民の為に必要と思います。消費税増税は不況政策を続行させて帝国の循環を進める政策でないかと疑っています。