nihon riekiさん のコメント
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TPP は安倍政権の欺瞞を強くあらわしたものである。 安倍政権は、一応 TPP 反対を掲げて成立した。選挙においては120名以上の自民党議員は TPP 反対を掲げた。 しかし、この反対自体欺瞞に満ちた物であった。 衆議院選挙選において、安倍氏が一貫していってきたのは、「聖域なき関税撤廃を前提とする限り交渉には参加しない」というものだった。約束はここまでである。この言葉で「聖域を守ってくれるんだな」と多くの国民は解釈したのですが、それは勝手読みである。しかし、安倍氏は見事に勝手読みに誘導する。こうした文言の使い方は、日本の官僚の典型的な手法である。 そして安倍首相は日本は交渉力を発揮すると言明した。 「安倍首相は 15 日、会見を開き、 TPP( 環太平洋経済連携協定 ) の交渉に参加することを正式に表明した。 賛否両論の中の決断に、国益をどう守っていくのか、今後の手腕が問われる。 安倍首相は「今がラストチャ
天木 直人
北朝鮮のミサイル発射騒ぎのドサクサに紛れて、よくもここまで屈辱的な日米合意を飲んだものだ。TPP予備交渉という名の対日市場開放要求をめぐる日米交渉のことである。「われわれは、あまりに日本に不公平だったので妥協しなかった。安倍政権は妥協して交渉参加表明をすることはないですね」。3月11日の衆院予算委員会でこう質問したのは前原民主党議員だった。すでに民主党政権下において米側は自動車の非関税障壁撤廃やかんぽ生命保険の開放を日本のTPP交渉入りの条件として要求していた。そのこと事を暴露して安倍自民党政権にまさか譲歩はしないだろうと迫ったのだ。それからわずか1ヶ月後のきのう4月12日、その「まさか」が、あっさりと行なわれた。民主党政権でさえも拒否した屈辱的な譲歩が、こともあろうに「日本を取り戻す」と繰り返す愛国・保守の安倍首相の手によってなされたのだ。すべては安倍首相の面子を立てるためだ。さすがにきょうの各紙は報じざるを得なかった。「TPP 危うい国益」(朝日)、「事前協議 譲歩の連続」、「焦る首相 見透かす米」(東京)、「急いだ合意 目立つ譲歩」(日経)などなど。
TPPは終った。米国は取る物は取った。あとは更なる理不尽な要求を次々と日本に突きつけてくるだけでいい。飲まなければ議会が日本の参加を認めないぞと脅かすだけでいい。その一方で日本は得るものは何もなく、玉虫色で誤魔化した農産物の例外扱いの防戦一方となる。
しかも例外を認めてもらえる保証はなにもない。今度は二国間交渉ではなく他の参加国と一緒になって日本を攻めればいいのだ。TPPは すべて日米予備交渉で終った。あとは不毛な敗戦処理で消耗させられるだけである。私がTPPについて語ることはもうない
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