p_fさん のコメント
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ホセ・オルテガ・イ・ガセット( 1883 年 - 1955 年)は、スペインの哲学者。代表先に『大衆の反逆』。佐伯啓思著『近代の虚妄 : 現代文明論序説』からの引用。 一切の歴史的経験や自らの経験を超えた偉大なものから学ぶという精神を失った人々は、もはや自分自身でものを考えるすべも持たない。 ところが高度な民主主義の政治は、こうした人々を政治の主役にしようとする。 かくて、実際には、ほとんど気分に左右され、社会の大勢に同調するだけの凡庸な人々が、その凡庸さをひとつの権利として、あるいは、政治的意見として主張するのである。 {今日の大衆は、彼等が喫茶店から得た結論を実社会に強制し、それを法の力を与える権利を持っていると信じているのである}と彼はいう。「法とは本来、過去の経験から積み上げられるものであり、法の中に暗示された経験は、間違いなく、喫茶店でのでまかせな政治主張よりは深いものを持っているであろう
それが、アベ、スガの如き「優れた者による公共性を持った指導的行為」など当て嵌まりようがない首相まで出るに至った原因だ━首相が民度の反映なら そういうことになる。
かつて ある大学教授曰く、「一部の資質に恵まれた者にエリート教育を施し、国家建設/運営に貢献してもらう。その他大勢の一般大衆は それをベースに効率的な生活を楽しむ。それが社会の理想的な姿だと思います」━しかし、それがあったのも せいぜい高度成長期~バブル崩壊までだったろう。
その後、「ゆとり教育」でバカが増えたのは確かだ。バカとは、楽して得られた機会と権利の上に胡坐をかくだけ、それに報いるマインドなど一切持たない者のことだ。
しかし、こと日本については、それが「過剰なまでのデモクラシー」に因るとは思えない。日本は基本的に昔も今も封建社会のままだろう。では、日本社会にバカが蔓延り、結果として指導者もバカだらけになった原因は何処にあるのか。
デモクラシーとは名ばかりで、その実、「由らしむべし知らしむべからず」を地で行く教育だ。特に、そのために教育での評価システムが狂っていることが原因でないか。
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