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フレデイ タンさん のコメント

インフレが抑制され、株価が下がらないと分かれば、株価が上がりに上がって行く。この現象は、資産効果抜群で、一部の日本の層に1980年代のバブル感を与えている。日本の国家予算の赤字は今後も縮小することは無く。自民党独裁万歳と共に彼らに安心感を与えている。更に、株買いの仕手として日本最大の財閥たる日銀が参入しているわけだから、当然のことだ。

上記が主流となって一流企業の老若男女と官庁の老若男女は上級国民の意識が手伝って、余剰資金を全部株式や国債買いに投入し、金融資産の拡充に余念が無いみたい。そこにコロナが登場し、不安は投機熱を刺激し、金融市場は活況を呈している。

そのような時代では美術や工芸品にも恩恵の波が押し寄せる筈なんだが、どうも違う。今時の若い夫婦は、食器には100円ショップで買って使って平気らしいのだ。これは、私の奥さんの感想だから、一般とは言えないかもしれないが、私の観察でも、若い人の傾向としてそれがあるのを否定出来ない。

恥ずかしながら、1980年代のバブルの時は崩壊しないと私は心底信じていた。しかし、その期待は裏切られた。今、日本が戦争しない限り、崩壊しないと私は思う。1980年代は株価収益率が市場にものを言っていたが、市場にものをいう指標も無いみたいだし、私の一押しの金融理論では財政赤字がどんなに大きくなっても大丈夫ということだから。でも、陶器くらいは良いものを買ってもらいたい。日常生活を充実させたいものだ。
No.4
47ヶ月前
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私は1993年大使としてタシケントに赴任しました。赴任時最初に待ち受けていたのは、絵画のモデルになることでした。ウズベキスタンは独立した後、芸術家協会が主催して、各国の初代大使の肖像画を描いておこうという構想です。これを契機にウズベキスタンの多くの画家と知り合いました。その内、タタール系女流画家 ガンバローバとその夫チューブと知り合います。ガンバローバはきれいな色彩の絵を描いいて、ある時何故ですかと聞いたら「生活が苦しいでしょう。せめて絵だけは明るくと思っています」との答えでした。絵は 100ドルから200ドルの間でした。何点か購入した後、「貴方の絵は安いので幾つか買いましたが、100ドルから200ドルは安すぎますよ」と述べたら、「自分の作品がそんなに安いものでないことは私自身が一番知っています。しかし独立後の経済混乱で誰も絵を買いません。だから生きるために安くせざるを得ないのです」でした。  
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。