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changeさん のコメント

世界の政治体制は、米国を中心とする自由主義民主主義国家群と「反米」を旗印にする共産党・共和制を中心とする独裁国家群に大別される。

共産党・共和制国家群は、日本の野党のように、思想的に一枚岩でなく異なっており、政治的に一体化できないが、「反米」で一致しているといえる。経済的に相互互恵の流通システムを構築できない。経済的には自由主義民主主義国家群に加わらなければならない。中国のように強くなってくると、米国が自由であるかどうかを問題視して争いが表面化して来た。

このようにロシアは北朝鮮・中国・イラン・シリアなどと様々な分野で協調関係があるが、常に敵対意識も併せ持っている。このようなことを考えれば、日ロ間では孫崎さん提案の二島先行返還、平和条約締結は可能であるが、前提として「米ロ」政治的緊張関係の緩和が不可欠であり、「日ロ」の政治的・経済的協調は、「米ロ」の相互関係如何によるといえる。

「日ロ」にとって一番理想的なことは近接する中国との関係がどの時点で協調的表面的関係でなく競合的裏面の関係が表に出てくるような経済状態がロシアにできてくるかにかかわっている。この視点から見れば、安倍ロシア外交がとん挫したのは日本にとってもロシアにとっても好ましいことではなかった。
No.1
46ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
1:日本が、①ポツダム宣言を受諾し、戦争終結を行ったこと、②サンフランシスコ条約に署名して国際社会に復帰したことを考えれば、我々がポツダム宣言、サンフランシスコ条約を無視していいという立場は国際的に取りえない。 2:特に サンフランシスコ条約は日本が軍事的圧力ではなく、自分の選択として条約を多くの国々と結んだのである。  サンフランシスコ条約時において、吉田全権は国後・択捉を南千島と位置づけ、放棄したくない旨述べたがそれは受領されるに至らなかった。 3:サンフランシスコ条約締結後、日本政府は国後・択捉は日本領土でないとの立場を取っていた。 4:その転機は日ソ国交回復時にある。  当時の重光外相は、平和条約の締結において、二島返還しかないとの立場を決め、それをダレス国務長官に述べたのに対し「許さない。それをするなら沖縄を返さない」と言われた。これが「ダレスの恫喝」である。 5:他方歯舞色丹はどうか。  地理
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。