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りゃんさん のコメント

孫崎さんの議論のなかに「国際的には領土問題の解決の最高権威は国際司法裁判所であるが、ここでは領土問題の解決の根拠において、各々の国が約束した条約等を最重視している。」との記述がある。

これに関連しておもうのは、中国のいう「九段線」で囲まれた海域についてのフィリピンの訴えが、国際海洋法裁判所で2016年に最終的に判断され(いわゆる南シナ海判決)、中国の主張には国際法上の法的根拠がなく国際法に違反する旨判断されたことだ。しかもその後中国はその判決にしたがわず(中国側は、「紙くず」と論評したというはなしもある)その後もますます強大な軍事力を背景に南シナ海への侵略をつよめ、実際のトラブルもおこしている。それらと尖閣への中国の行動は連動している。

こうしたことを教科書にのせ、クラスで、「領土(領海)はどうやって決まるのか」「中国のやりかたは正しいか」といった点について討論してみてはどうだろうか。そして、学力じゅうぶんなこどもたちには、「中国が正しいというおじいちゃんにどういう言葉をかけますか?」というテーマで作文を書いてもらうというのはどうだろうか。
No.9
43ヶ月前
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A-1  事実関係1「「固有の領土」記述求める 北方四島「ロシア支配」は不可―教科書検定」(時事)  公共と地理総合の新しい学習指導要領は、 北方領土と竹島、尖閣諸島について「わが国固有の領土」 と記述するよう明記した。竹島と北方領土について「平和的な手段による解決に向けて努力している」こと、尖閣諸島は「領有権の問題は存在しない」点も記述するよう求めていた。  歴史総合でも、国境の画定に関する記述で北方領土などに触れるよう指示し、検定では、こうした記述が不足しているとして公共の6点、歴史総合の10点に計19件の検定意見が付いた。  検定意見を受け、東京法令の公共は「日本政府が『領有権にかかわる問題は存在しない』としている尖閣諸島」との記載の前に「日本固有の領土であり」を追加。数研出版の公民は、竹島に関し「日本は平和的な手段による解決に向けて努力している」、尖閣諸島について「解決すべき領有権の問題は存在
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。