りゃんさん のコメント
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・ 購買力平価ベースでは、今日、すでに中国の経済規模は米国の上である。 ・中国はソ連と異なり「市場経済」を導入した。そのことは当然、富裕層を生む。 ・中国社会の格差社会は将来中国社会の不安定に生み出す。 ・ただ、富は次第に中国に移っていることも事実である。 A-1 中国「小金持ち」 1.1 億人 資産 1000 万円超、米を逆転 10 万ドル(約 1090 万円)超の純資産を持つ人は中国が米国を追い抜き、世界最多となった。 中国: 1億1341万 米国: 1億 319万 日本: 5537万 ドイツ: 2601万 フランス:2511万 イタリア:2328万 A-2 「中国の億万長者( 資産総額 10 億ドル )、昨年新たに 259 人誕生、世界で初めて 1000 人を突破 。トップは約 9 兆 700 億円の大富豪 。 2021 年 3 月 3 日 AFPBB 【 AFP =時事】 2 日に発表された世界の長者番付で、 資産総額 10 億ドル(約 1070 億円)以上の億万長者が中国
これはこのとおりだが、ただし、そこには注意すべき点もある。孫崎さんは、クリミアのことにも言及していたが、クリミア・タタール人がスターリンによって中央アジアに強制移住させられたことはいわない。これを孫崎さんが知らないはずはないのに言わないのだ。
しかしもしもこの強制移住がなければ、現在のクリミアにおける人口比率は違っていただろう。つまり現在のロシアのクリミア政策の正当性には疵があるのだ。でも、孫崎さんは言わない。
また、「結局そこにいる住民の意思なのだ」ということを利用して、中国のように人口侵略をする国もある。本来の漢人支配地域ではない地域に、漢人が移住していくのだ。チベット、ウイグル、南モンゴルで現在おこなわれていることだし、古くは満州でおこなわれた。この過程で民族の言語も文化も失われていく。まちがいなく侵略である。
こういうことは、(以前のことは知らないので想像だが)わたしが言い出すまでここに集うヒトビトが気にしなかったことだろう。無知だったのだろう。
ところで、きのう孫崎さんは、また「尖閣棚上げ論」を言っていたが、中国側が棚上げ論を言っていないことには、やはり一言もなかった。なにか規範をたてたときに、それにしたがって双方を批難しない(この場合は中国を批難しない)のは孫崎さんの議論の特徴で、たとえば貿易についても、中国と取引できなければ台湾とか日本とかが困るだろう、と言うのだが、当たり前だが、中国も困るのだ。
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