・購買力平価ベースでは、今日、すでに中国の経済規模は米国の上である。
・中国はソ連と異なり「市場経済」を導入した。そのことは当然、富裕層を生む。
・中国社会の格差社会は将来中国社会の不安定に生み出す。
・ただ、富は次第に中国に移っていることも事実である。
A-1中国「小金持ち」1.1億人 資産1000万円超、米を逆転
10万ドル(約1090万円)超の純資産を持つ人は中国が米国を追い抜き、世界最多となった。
中国:1億1341万
米国:1億 319万
日本: 5537万
ドイツ: 2601万
フランス:2511万
イタリア:2328万
A-2「中国の億万長者(資産総額10億ドル)、昨年新たに259人誕生、世界で初めて1000人を突破 。トップは約9兆700億円の大富豪。2021年3月3日AFPBB
【AFP=時事】2日に発表された世界の長者番付で、資産総額10億ドル(約1070億円)以上の億万長者が中国
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「アメリカに潰された政治家たち」の新装改訂版が目下 売れ行き好調とのことですが、同じ2012年の「不愉快な現実」も、「えっ、これは困った!」の帯付きでアップデート版が出ればベストセラーになるのでないか。大衆の目に触れぬよう、DSが大量に買い占めてくれるからだ。
それとも、今尚 係る本の「おわりに」にある通りなのか-
“筆者が「中国が大国になる」「米国に依存するだけでは日本の安定と繁栄がある訳でない」「日本は過去一五〇年と異なった戦略を出す必要があると力説しても、多分、多くの国民の耳には届かない。”
だが、これも「隷属者が隷属せざる者を排除する」メカニズムの一環でないか。
多くの国民の耳に「届かせたくない」米国(DS)の“隷属者”が「届かせよう」とする“隷属せざる者”を排除する。
更に、この“隷属者”は“隷属せざる”中国も叩く。そうしてDSの目論見通り、日本は「一億総『反中』」状態に仕上がる。今や、スマホ脳とシャブ漬け脳ばかりだからだ。
だが、赤子の手を捻ったつもりの日本は逆に中国に捻られ、悲鳴を上げる羽目になる。おまけに、唆したDSにハシゴを外される日本は顔面から地面に激突して終わりだ。
> ただ、富は次第に中国に移っていることも事実である。
中国では格差社会も深刻化する一方で、大衆が従来より高い生活水準を獲得するのもまた事実でないか。
すると、水、食糧、エネルギーの消費量も桁違いに増える。それを見越した地球の経営者、DSがグローバルな「大リストラ」、即ち人減らしを目論んだとしても不思議でない。
以前にもちょっとだけ触れましたが、米帝国の今を観察してますと、タイムスリップしちゃって、16,7世紀のスペイン帝国時代に居る? そう、そういう錯覚を禁じえません。
ただ、一つだけ違う。スペイン帝国は中国に一目も二目も置いてました。フィリッピンのマニラに居たスペインのごろつきたちは何度もマドリードに稟議書を出し、中国を征服しようと工作するんですが、悉く却下されてます。理由として「中国は文字を使いこなす文明国だ。インカ帝国とは違う」と言うのです。
でも、当時のマニラの強欲のゴロツキたちは諦めません。彼らは日本の戦国武将を担ごうとしたのです。織田信長はフラットに拒絶しましたが、秀吉は誘惑に乗っちゃった。結果は惨敗。
現代に於いて、米国もマニラのゴロツキと同じく中国をバカにしているのです。専制主義とかジェノサイドとかほざいて、朝日とかの新聞まで巻き込んで、フェイクを連日飛ばしている。日本迄巻き込んでの米中戦争も視野に入れてます。
米中戦争はこれからという印象ですが、私の調査する範囲では、2019年後半に始まってます。朝日とかが書かないから、日本の、米国もそうだが、一般人はそれを言うと、「うっそー!」と言います。でも違うんです。米国は既に生物兵器で中国に戦争をしかけているのです。米国の権力は7つに分裂してますから、見えにくいけど、只今戦闘中です。
その兵器は新型コロナです。勿論、遺伝子組み換えワクチンがセットになって進められているのです。中国はそのことに武漢で気付き、大慌て、日頃より訓練怠りなかった人民解放軍を全土から武漢に集中させ、免疫強化剤たる漢方を中心とした治療体系(日本のアビガンも採用されている)を構築、約二か月でコロナ攻略を達成しました。その後出て来るワクチンは遺伝子組み換え技術を敢えて避けて、身体に優しい従来の方式たる不活化ワクチンを採用しました。自然主義に従って、新型コロナの管理に努めているのです。
人間の自然免疫を尊重する中国と遺伝子治療で一気に強靭体を創り上げる米国の戦略、これから、次から次に人工的なウイルスの新型が登場すると一部に囁かれているこの地球ですから米国の優位性が見えてきますが、自然は複雑怪奇。どちらが勝利するか、遅くとも、2,3年すると分かるのではないでしょうか。
この6月4日は天安門事件から32年の日だった。
当時のことやその後のことを調べてみると、「中国を経済成長させればやがて民主化し人権を重んじるようになる。だから中国を経済成長させるのは正しいのだ」というのが、中国を含めた暗黙の国際合意だったように見受けられる。もちろんそんな国際的な条約や合意はないが、そういう、はっきりいえばイデオロギーが天安門事件を相対化し、西側諸国は中国への投資を正当化した。
今回の孫崎さんの記事をみても、現在、そのイデオロギーは客観的にはみじめに失墜したが、いまだに都合のよいかたちでイデオロギーを修正し、さらには「「信頼され、愛され、尊敬される」中国のイメージを作り、友好国の輪を拡大したい」(5月31日の習近平のことば)に協力を惜しまない日本人が数多い。
アタマのつくりが、30年遅れているのだ。
たとえばチャイナ肺炎についても、贔屓の引き倒しのようなことをいうヒトビトもいる(矢印のあとは、贔屓の引き倒しに対する常識的な疑問)。
1,中国は治療薬が充実している
→ならばなぜワクチンをつくるのか。またいわゆる「ワクチン外交」をおこなうのか(治療薬を贈ればいいではないか)。
2,中国のワクチンはmRNAワクチンではなく、からだのことを考えている
→復星医薬はビオンテックと合弁しmRNAワクチンの製造を始める。また、雲南沃森生物技術はmRNAワクチンの臨床試験をメキシコで始める。中国は単にmRNAワクチンをつくる技術がなかっただけで、ようやくいま、買うか盗むかで技術を手に入れただけなのではないか。
ところで、中国の巨大なマネーはどこに向かっているのだろうか。それは、格差の下側にいる中国人民には向かっていない。老人福祉など今後もないから、最近、3人目のこどもをつくることを容認した。
マネーの大きな部分は、日本を買うのに向かっているのである。今回詳述しないが、それに呼応した自公政権は、銀行法を改正し、中小企業のM&Aを促進する政策を用意している。その客は米国と中国だ。米国と中国が共同して日本で「ハゲタカ」しているのだ。
時代はかわっている。いまの中国はむかし皇軍が侵略した中国ではない。こないだの樋口陽一(憲法学者)もそうだったが、そういう現在の構造が、アタマのつくりが30年遅れているヒトビトには見えない。
>>7
現在の構造?良く見えてますよ。
勿論、私の眼に在るのは米国の傲慢にひるまない強い中国の姿ですが。
スペイン帝国は中国をリスペクトしたが、米国はウインウインを宗にする現代中国をリスペクトしない。
それが、気がかりなだけですよ。
ふーん
ところで、秀吉は、朝鮮出兵のころに、スペインのフィリピン総督を脅して服属要求しているし、その前にはバテレン追放令を出したり、キリシタン大名を改易したりしている。それは、あなたの史観(「スペインにそそのかされて秀吉は朝鮮出兵した」)からは、どう説明するのかな。
ここでも、10年くらい遅れているのではないかな。
それにしても、「中国は文字を使いこなす文明国だ。インカ帝国とは違う」で、だまされちゃうんだな。
日本も文字を使いこなす文明国ですよ、当時。
しかし、スペインが日本を植民地にしようと考え、かなり手をつけていたのは、常識じゃないでしょうか。
まあ、想像の羽根は好きに広げればいいですがね。
きのうの放送で孫崎さんは、台湾問題の議論のなかで「ある地域がどこに帰属するかは住民の意思を尊重すべきといいう立場が通常である」という趣旨を述べていた。
これはこのとおりだが、ただし、そこには注意すべき点もある。孫崎さんは、クリミアのことにも言及していたが、クリミア・タタール人がスターリンによって中央アジアに強制移住させられたことはいわない。これを孫崎さんが知らないはずはないのに言わないのだ。
しかしもしもこの強制移住がなければ、現在のクリミアにおける人口比率は違っていただろう。つまり現在のロシアのクリミア政策の正当性には疵があるのだ。でも、孫崎さんは言わない。
また、「結局そこにいる住民の意思なのだ」ということを利用して、中国のように人口侵略をする国もある。本来の漢人支配地域ではない地域に、漢人が移住していくのだ。チベット、ウイグル、南モンゴルで現在おこなわれていることだし、古くは満州でおこなわれた。この過程で民族の言語も文化も失われていく。まちがいなく侵略である。
こういうことは、(以前のことは知らないので想像だが)わたしが言い出すまでここに集うヒトビトが気にしなかったことだろう。無知だったのだろう。
ところで、きのう孫崎さんは、また「尖閣棚上げ論」を言っていたが、中国側が棚上げ論を言っていないことには、やはり一言もなかった。なにか規範をたてたときに、それにしたがって双方を批難しない(この場合は中国を批難しない)のは孫崎さんの議論の特徴で、たとえば貿易についても、中国と取引できなければ台湾とか日本とかが困るだろう、と言うのだが、当たり前だが、中国も困るのだ。