• このエントリーをはてなブックマークに追加

changeさん のコメント

幕府奨励の「朱子学」:権威や序列を重んじるのでなく、「心即理」、「知行合一」の「陽明学」を信奉していた。
「心即理」は心の完成度如何によっては非情に危険な思想になる。

主な言葉を拾ってみると。
①友人になりたいと思った相手に対して何らかの邪心を抱いているならば、親しくすべきでない。
②山中の賊に克悦つことは易く心中の賊に克つことは難しい。
③自分自身の本性に欺いて勝手に自己満足していてもいずれ人様に見抜かれてしまう。

大塩平八郎は、大阪の奉行所で上司が矢部氏の時は理解があり意見が取り入れられたが、跡部氏に代わり意見が取り入れられなくなり、自分にも他人も厳しくどこまでも誠心誠意を尽くそうとする「強情な性格」が災いしたという見方もできる。

我々もサラリーマンであれば上司に恵まれる場合もあるが、恵まれない場合もある。いずれも自分の考え方次第であり、自己主張を強めれば、組織、社会、国家が「敵」になってしまう。
中途半端な「心即理」は独りよがりの自己主張の延長線上になるといえる。
No.1
42ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
 私は今 大塩平八郎著 『洗心洞箚記』 を読んでいる。 大塩平八郎は、大坂町奉行所の元与力で、天保 8 年( 1837 年)に反乱を起こしている。私が大塩平八郎に関心を持ったのは、三島由紀夫の言葉による。  英国の日本研究学者に アイヴァン・モリスという人物がいる。彼の著書『光源氏の世界』は英国でダフ・クーパー賞を受賞している。ダフ・クーパー賞は文芸評論、歴史等の著作に毎年一名が受賞している。彼は源氏物語に精通している。   三島由紀夫はこの アイヴァン・モリスに、「もしも西洋人が日本精神の本質を理解したいならば、日本人の持つ勇健精悍なたけだけしい英雄の典型として大塩平八郎を研究したらよい。日本精神とは王朝女官の日記や優雅な歌と歌とをかわすならわし、あるいは儀式的なお茶会などだけで代表されるべきものではない」と述べている。  私はこの発言に興味を持ち、大塩平八郎を少し、学び始めたのである。  アイヴァン・モリスは「大塩
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。