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りゃんさん のコメント

この話は知らない話だったが、孫崎さんの記事(日経の引用ということらしい)をきちんと読んで考えれば、別に民主主義だけにあてはまる話ではないことがわかる。(もちろん民主主義批判のひとつの視座にはなる)。

「集団の人数が限られると、ある意見を信じる人が17%以上でその意見が支配てきになる」とある。「人口の55%以上が同じ情報を信じると、全く情報をしらない人も同様の意見になる」とか、「SNSなどでは2-3割の人の意見が全体の意向よりも優先される」とあるのに比べれば、集団の人数が限られている場合は、さらに割合が少ない意見でも支配的になることになる。(これは日常常識的感覚に照らしても正しいであろう)。

つまり、世論力学理論が正しいなら、民主主義でも全体主義中国の中央政治局常務委員会でも、同じ力学があてはまるだけでなく、中国中央政治局常務委員会では、集団の人数がごく少数に限られているぶん、世論力学の作用がより極端に出ることになる。

まあ、こういうところまでは、メダカをいくら眺めていても、気づかなかったのだろう 笑
No.16
39ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
A-1 事実関係1「オピニオンの科学 (1) 多数決は誰の意思か、「 SNS 上では 3 割が決定」(7月11日日経) ・「2-3割の人の意見が、全体に優先してしまう」。高知工科大学の全卓樹教授は自らの研究をもとにいう。  全教授は、 多くの人が回りと意見を交わすうちに世論のような社会のムードが出来上がるしくみを解明する 「世論力学」理論の第一人者だ。  2020年仏・国立科学研究センターのがラム博士と共同で発表した論文は民主主義を強く信じていた人々にすくなからぬ動揺を与えた。  自分の意見を譲らない「確信者」と多数の意見に左右される「浮動票者」と想定し、集団全体の意見の変遷を数値の変化でわかるようにした。確信者の数値を25-30%越えまで増やしたとたん、浮動票者全員が確信者の意見に転じたのだ。  以前にガラム博士が発表した論文では、わずか17%の意見が世論を左右する結果がでた。 「世論力学」の主な研究例 ・高知工科大学
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。