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りゃんさん のコメント

昨年の4月ごろには、チャイナ肺炎は基本的には老人が死ぬ病気とわかっていたのだから、日本では前期高齢者以上の年代のひとびとが「流行っているとはいえ実際にかかって死ぬ確率は高くない」「かかって死んだらそれは寿命だ」と考えることができていれば、様相は今とはかなり変わっていたことだろう。スペイン風邪のころなら、結核や虫垂炎どころか、今なら点滴の数本だけで死なない下痢症程度でもひとはたくさん死んでいた。そのころチャイナ肺炎が流行っていたら、今年の風邪は年寄りがよく死ぬね程度の扱いであったとおもう。

実際には、「国はなんとかしろ」「中国や韓国のようにうまくやれ」とわーわー騒いでいた高齢者が多いのではないか。国もこの大票田は無視できない。国をあげてお年寄りを大切にしたかげで、とくに若年女子の自殺は増え、生活に困窮した若年者も多い。

ワクチンビジネスの陰謀説が仮に正しいのだとしても、死にたくないという欲望と福祉国家下でカネの個人負担はないか少ないという制度が利用されているのだという自覚もあるべきであろう。

なお、ワクチン、さらには医療全般にとっても、本来、具体的な個々人を捨象した公衆衛生的な考え方が不可欠なものである。わかりやすい言い方をするなら、ある疾病で100人重症・死亡があったところが、ワクチンや医療のおかげで10人重症・死亡に減り、一方ワクチンや医療の副作用で5人重症・死亡が出現する、といった場合、公衆衛生的には成功なのである。
No.10
40ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
今日、コロナ感染を防ぐには、①ソーシャル・ディスタンスを保つ、② ワクチン接種を行うの二つがある。  米国、英国など一時、ワクチン接種で成功したかに見えたが、デルタ株の登場で、どこまで有効かに疑問がある。  米国国内を見ると、7月23日新規観戦は 49,746  、二週間平均 +173% である。米側説明は増加は主としてワクチン未接種者であるとしているが、ワクチン接種の高いカリフォルニア州でも感染が拡大傾向にある。  こうした中、「ファイザー製ワクチン、デルタ株の予防効果低いが重症化防ぐ-調査」(ブルムバーグ)報道がなされた。 A-1  事実関係 「ファイザー製ワクチン、デルタ株の予防効果低いが重症化防ぐ-調査」 (ブルムバーグ) 米ファイザーとドイツのビオンテックが共同開発した新型コロナウイルスワクチンは、感染力が強いデルタ変異株に対する感染予防率は 39 %にとどまるが、感染しても入院や重症化をかなり防ぐことがで
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。