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りゃんさん のコメント

「問題は米国自身にある」とおっしゃりつつ、問題の内容として米国経済の数字をあげておられる。しかし、ロシアの政府系ファンドの動向や、中国の外貨準備とイラン産原油輸入の人民元建て化といったものは、もろに政治的なのであり、直接的に米国経済と関連付けるのは無理がある。

「世界の外貨準備のドル比率はピークの87%(1970年代)から59%になった」というのも、するっと読めばずいぶん減ったとおもうが、比較が1970年代であれば、むしろ当然といえ、現在の米国経済と直接結びつけるのはやはり無理がある。

孫崎さんの分析が総体として間違っていると言っているのではない。そうではなく、中国がのしてきているという分析を読めば、批判的思考なく、なんとなくそっちになびく傾向のことを言っているのだ。それは、米国がのしてきているときは、なんとなくそっちになびくのと何も変わらない。

前回、三島由紀夫の死に近い時期の文章を掲載してくれた方がいた。あらためて読み返しつつ、三島自身は、米国を強く意識しつつも、あくまでも日本人の主体的な態度を問題にしていたことを再確認した。それは、1970年にあっては、反米自称サヨクの立場と
似て見えたかもしれないが、実はまったく異なっていたことが、明らかであろう。
No.14
40ヶ月前
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1:全世界における米国 GDP比率 は通常、次のようにみられている。                           1991    2001       2011       2016       2021           26.5    25.2       24.4       24.3       21.9  ただし、購買力平価ベースでみると低く、一位は中国で        $22,526,502,000,000 (    2019 年推定 . )、米国 $20,524,945,000,000 ( 201 年推定)である(資料: CIA )。 2: . 世界の貿易額ランキングチャートというのをみると、           中国    4,622,443  百万 US$       アメリカ  4,278,371        ドイツ     2,846,370 3;こうした中で、次第に外貨準備でドル離れの動きが進みつつある。8月3日日経は、「通貨
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。