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oldjapさん のコメント

「最近の政治家、官僚、経済人、ジャーナリストには、日本国民と価値観を共有しているというより、米国の特定層と一体感を持ちたいという人々が増えた。この人々の思考には一般国民にどういう影響を与えるという思想が欠如しているようだ。」と言って、孫崎氏はそのような傾向に警鐘を鳴らしているおつもりかもしれないが、実は民主主義とは本来そういうものではないだろうか。古代アテネのアゴラに生まれ、中世末期の英国で暴君をたしなめることから果てはキングの首をはねるにいたった裕福な商人、貴族たちの集まりとして集大成をなしたのが民主主義である。すなわち、民主主義とはその時代の知識、情報の粋を知り尽くした一握りの集団の行為であり、決して今の日本のように成人人口の全体を代表する仕組ではない。そのような烏合の衆の意見を選挙という仕組みで吸い上げて政治を行えばうまくゆくだろうというのは、小学校の算数なみの単純素朴な考えで、うまくゆくはずがない。民主党が成立してちょっと躓けば、選挙で負けた自民党の資金で動かされる大衆雑誌記事に煽られ、それを鵜呑みにした大衆は再び自民党に鞍替えするだけで、そのたびに「民主主義」の日本の国政は左右に揺れる。といって、御本家のアメリカの政治も根本的にはおなじだが、彼我の差はアメリカにはさらに強力な資金源で建設された伝統ある情報収集分析力を備えた理論家たちが揃っており、強固な自浄能力と基本的にはぶれない仕組みができており、その点では全く政治に影響力を持たない日本のアカデミアは民主主義の助けにはならない。所詮、民主主義は絵に描いた餅である。といって、それ以上のシステムもないことも事実である。
No.2
141ヶ月前
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 最近の政治家、官僚、経済人、ジャーナリストには、日本国民と価値観を共有しているというより、米国の特定層と一体感を持ちたいという人々が増えた。  この人々の思考には一般国民にどういう影響を与えるという思想が欠如しているようだ。  安全保障では オスプレイの配備が典型的である。  TPPも同様だ。  この現象は不思議なことではない。   私の『これから世界はどうなるか』 にこの現象を解説したものがあるので、抜粋する。 植民地主義とは異なった「帝国論」が出ました。昔の帝国論は宗主国の植民 地支配です。新しい概念は支配される国の人々の一部が統治機構に加わります。   もう少し、2000年前後の帝国論を見てきたいと思います。   2000年、一つの衝撃的な本が出版されました。『 EMPIRE 』。日本では2003年に『帝国』という名で翻訳が出ました。イタリア人ネグリと米国人 ハートの共著です。「21世紀の共産党宣言」とすら言
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。