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りゃんさん のコメント

孫崎さんは、前ウズベキスタン大使であり、この地域の専門家ですから、「アフガニスタン戦争は、戦争開始から無意味な戦争であったのである」で分析が終わるはずがないとおもっていました。

今回の分析は、専門家らしいもので、ほぼすべて正面から賛成です。とくに、
「タリバン下のアフガニスタンのイスラム過激主義は強固なもので、親中政権になるというものでない」というところはまったくその通りだとおもっています。

先月28日にバラダル・王毅会談がありましたが、アフガニスタン側がなにを伝えたかは全容がわかってないきらいがある一方、中国側の願望が目立って伝えられているとおもいますが、なんにせよ、タリバン政権が落ち着いてから仕切り直しの会談がおこなわれ、徐々にアフガニスタン・中国関係の実際が明らかになっていくでしょう。

わたしは、アフガニスタンは中国にまかせればいいとおもっています。米国が引いたあとは、アフガニスタンを管理できるのは中国だけだというのも大きいですが、難民の問題が大きい。欧米も日本も多数はとてもうけいれられない。一帯一路をかかげる中国が受け入れればいいとおもいます。まあ実際には、難民はアフガニスタンに閉じ込めたうえで、タリバン政府に大虐殺を起こさせるか、逆にタリバン政府に穏当な統治をさせるか。中国の腕のみせどころというべきでしょう。難民をタジキスタン等にだせば、ロシアも黙っていないでしょうし、この点でも中露関係の管理の問題が中国に発生するでしょう。

しかし、孫崎さんのいうとおり、「タリバン下のアフガニスタンのイスラム過激主義は強固なもので、親中政権になるというものでない」のですから、中国はなかなか苦労するのではないかとおもいます。
No.17
39ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
[カブール 16日 ロイター] - アフガニスタンの反政府武装勢力タリバンは首都カブールの大統領府を掌握し、戦争の終結を宣言した。 1:米軍がアフガニスタンから撤退し米国の影響力が減ずることで、この事実は米国と対立する中露にプラスになるとの短絡的コメントがみられるが、それは間違いであろう。 2:中国、ロシア共、国内にイスラム教徒の影響力が強い地域を抱えている。特に中国は新疆・ウイグル地方を抱えている。彼らにとり、イスラム教を至上と考える人々の統治は容易でない。タリバンのアフガニスタン支配は明らかにイスラム過激派の拠点を作る。イスラム過激派が自国で活発化しないよう中露ともタリバンとの友好関係を模索しようが、基本的構図は対立構図である。 2:しかしながら、ロシアにとってアフガニスタンの重要性は、1979年時代と大きく異なる。 1979年12月、ソ連のブレジネフ政権が社会主義を掲げる親ソ派政権を支援す
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。