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changeさん のコメント

イスラム圏諸国は、孫崎さんご指摘のように、本来はいつも守りの姿勢であり、温和な部族の集合体である。

日本の体質と多くの点で共通している。

仏教・神道の日本とイスラム教の近似性を井筒俊彦氏「意識の形而上学」で学んできたが、底流に流れる思想は、攻撃より守りに重点を置いている。日本の江戸時代の「士農工商」の社会構成は、イスラム部族社会で受け入れやすい共通点をもっている。

高度成長時代、日本の商社はイスラム社会で商売がしやすく、アジアより中近東を重点に置いて商売を進めてきた経過がある。日本は、イラン、サウジ、UAE,シリアなど全般的に友好関係を築いてきた。米国が利己的に米国流を押し付けようとしたからおかしな関係になっているが、日本に中近東の外交関係を任せていたら、商売的にも政治的にも西欧社会との関係は極めて良好に進んでいたと考えている。

残念ながら、米国の関与が強まり、ソ連の関与が強まり、本来は温和な平和な中東の部族部落社会の連合体が切り崩され、守りから攻撃に転じる組織形態ができており、それがアルカイーダとかタリバンにつながっていると理解している。国は裕福でも、悪いことに若者が大学を出ても仕事がない状況は、社会的混乱拍車をかけたといえる。

中東は、歴史を振り返り、温厚な友好民族を攻撃型に追いやっているのは、大国である米国・ロシア・中国の責任である。大陸の強国は弱肉強食の国家であり、イスラム社会は強く抵抗するのは理解できる。世界で一番人口が多いイスラムの人たちは、本来攻撃者ではないのに、大陸の強国が脅威を抱き、イスラムにあらゆる攻撃を仕掛けているのが間違いと気づくべきでしょう。
No.1
40ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
・イスラム過激派は、西側諸国に、ある意味我々の理解しがたい理由でもって攻撃されるという感じを持っているがそれは違う。 ・イスラム教においては 外務勢力が自分達の勢力圏に攻撃をかけた時には、命を懸けて戦え、もし彼らが逃げて勢力圏を出た場合には深追いをするなという教えがある。 ・その際、アルカイダが米国に9・11同時多発テロ攻撃を起こしたではないかとの疑問もあるであろう。  確かに オサマビンラーデン らが米国に同時多発テロ攻撃を行った。そしてオサマビンラーデンは1997年頃「米国との戦争宣言」を行っている。しかしこれは極めて具体的理由を持っていた。それは、「当時米軍はサウジに基地を持っていたが、サウジはイスラムの聖地、メッカ、メジナを持ち、その地に異教徒が軍事基地を持つのは許されない、もし米国が基地を徹智しないなら米国を攻撃する」というものである。 ・したがって西側諸国がアフガニスタンに介入しなければ、タ
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。