p_fさん のコメント
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何故、20年も戦ってきた米国が、バイデン政権になってアフガンからの全米軍撤退を決めたのであろうか。 ベトナム戦争は米軍が完全に敗北し、北越軍がサイゴンを完全に軍事的に制圧する中で起こった。アフガンにおいては米軍はそこまで追い込まれていない。 先ず第一に、バイデン政権は金融資本と、軍産複合体の支援でできた政権である。大統領選挙時9月、 489 人の安全保障関係者がバイデン氏支持、大統領批判の書簡に署名し発表、元将軍、元国防長官、元 CIA 長官ら」の動きがあった。バイデン大統領がこれらのグループの意思を無視してアフガン撤退を考えたとは思えない。つまり、アフガン撤退は軍産複合体の選択であった。ではなぜか。 第二に米国安全保障政策上の最重要課題は何か。中国と対峙することである。 今日、中国の最大弱点は何か。新疆ウイグルの民族主義とイスラム教である。 これを思ってアフガン情勢を見ると全く異なった図式が
米国(DS)にとってソ連の消滅で軍事予算大幅カットの憂き目に遭うことは火を見るよりも明らかだったろうに、それを望んだ。優秀な頭脳集団のようで、実は救い難いバカの集まりでないか。
昨夜の生放送-
“これで西側の軍事介入がなくなり、タリバンは何の不安も無い状態だろう。更に、この先 経済制裁を受けることになっても殆どダメージを受けないアフガニスタンには、今後、様々な国のテロリストと呼ばれる者達が「攻撃を受けないで済む安全地帯」としてこの地域に入り込んでくるであろう。”
“タリバンのアフガニスタン制圧によって「これからテロの温床になる」ということが言われており、恐らくそれが現実の問題となっていく。”
私に反論する材料もないが、これが「あるべき姿」でないのは明らかだ。
ここでテロとは、基本的に武力等による反米攻撃の意だ。その訓練地として外国勢がアフガンを利用した廉で始まった米国の武力侵攻を漸く終わらせたというのに、再び同じ口実を与える愚行に出るのか。ましてや「追い討ち」などしないタリバンである。
天木直人氏メルマガ(2021/8/19)-
「私はタリバン新政権を手放しで評価しているわけではない...しかし...間髪入れずに記者会見を開き、そこで述べた言葉の数々は素直に評価すべきだと思う。たとえそれが政治的駆け引きであったとしてもだ。特に私が注目したのは、二度と戦闘はごめんだ、もう戦闘はしない、武器に頼らないと、真っ先に言ったところだ...タリバン新政権が内部で対立を抱え...再び...武力集団にもどる危険性を抱えている事は容易に推測できる。だからこそ、(国際社会は)新タリバン政権の良識派を支援し、彼らが新政権を掌握できるように励まさなければいけないのだ...それなのに、メディアに流される新タリバン政権に対する警戒と非難はどうだ...”
どうやら孫崎さんに このような論調は期待できないようだ。それは、昨夜 中村哲医師の活動への言及時に抱いた「不可解」感と重なる。
昨夜の生放送-
“イラク戦争の時、日本は経済協力をした。それは、自分達は そうした経済協力ができる政権なのだ、貴方達に利益を与える政権なのだ、という(政治)利用のために、善意の行動が使われる、ということがあったわけだ。だから、政権と切り離して人道支援というのはあり得ない。人道支援は、そのもの自体が正しくても、それが政権擁護のために使われるという道具であれば、その価値というのは、政治的には疑問が出る。そのことを考えておかねばならないと思う。”
抽象的だが、安倍政権等に政治利用されるのがオチであるアフガンでの人道支援など、中村医師は控えるべきだった━そう捉える他あるまい。
すると、実際に多くのアフガン人を救った長きに亘る中村医師の支援はホンモノであり、政権擁護の道具に過ぎないインチキなどではない━という私の認識は間違っているのか。
だが、例えば、孫崎さんが駐ウズベキスタン大使時代に行った彼の国への人道的善行を、「後ろ盾である日本政府をヨイショする格好の道具にされている」などと然るべき人物/メディアが評したら猛反論されるのでないか。
昨日、孫崎さんにも発信できることと、できないことがある━と書込んだが、更に追加すべきは、「不本意でも発信せざるを得ないこと」すらある、ということだろう。DS傀儡のアベ一派が中村医師をどう見做していたかということだ。要するに中村哲=アビガン、イベルメクチンということだ。
参考-
故・中村哲医師が語ったアフガン「恐怖政治は虚、真の支援を」(日経ビジネス 2019/12/4)
https://business.nikkei.com/atcl/seminar/19/00059/120400219/
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